ブログ

ホーム > ブログ

愛犬のどんぶりと十国峠

2019.7.28(日)

愛犬のどんぶり(ニューファンドランド オス)と妻と3人で
箱根仙石原のペット同伴のホテルに1泊旅行に行って参りました。

毎回のことですが旅行の朝は、いろいろ支度を始めるとどんぶりはそれを察するのか、
はしゃぎ始めます。
狭い廊下を70キロもあるどんぶりが、はしゃいで弾丸のように走って往復します。
廊下にいる私たちは、衝突すると危険なので(以前飼っていたグレートピレニーズがはしゃいで、頭が私の足に激突して肉離れしたことがありました)どんぶりが突進して来ると
「行ったー!」と二人で声をかけながら、旅行の準備をします。

出発の準備が整うと「どんぶり様」のために、車のエンジンをかけ、冷房を最低温度にして冷やしておきます。
車がビンビンに冷えたら
いつものように妻と私はダウンを着ての移動です。

それでもどんぶり君は暑いのか、運転席と助手席の間に無理矢理入ってきて
車のインパネの空調の風が一番当たる所まで体を乗り出してきます。
車のギアをどんぶりの顔で動かして危ないので、いつも運転している私はギアを左手で押さえていると、どんぶりはその押さえている手の上に顎を乗せて、お気楽に涼しい風を顔で受けながらドライブを楽しんでいます。
そのため私は仕事以外でも肩こりします。

それに飽きると、どんぶりは後ろの座席に戻ろうとして、その時前足で私の太ももを踏んづけて立ち上がるのですが、それが痛いのなんのと!
どんぶり様は、ケッロとして後部座席に戻りますが、その後は後部のウィンドーを開けろと催促します。
ウィンドーを開けると窓から頭を出し、どんぶり君のたるんだ唇が風になびかれて気持ちよさそうにします。
それは、どの犬でもよく見る光景ですね。

そんなどんぶり様ですが、渋滞で車線変更するときは非常に重宝で
どんな渋滞でも、行きたい車線に入りたいときに後部座席の窓を開けてどんぶり様に顔を出させると、100%道を譲ってもらえるのです。
便利な犬です。

写真は、十国峠のケーブルカーに乗る前の写真です。
どんぶりの犬種のニューファンドランドは、よだれがすごいのでみんなアブちゃんを着けます。
(このアブちゃんは義母の手製ですが、何故か赤い十字架のポイントにしたため、一般の人から見ると特別な救助犬に見えるらしく、これを着けているとどんぶりを見た通りがかりの保護者は、子供がどんぶりを触ろうとすると「救助犬だから触っちゃダメ」とよく言われます。
ニューファンドランドは水難救助犬で有名ですが、鈍くさいどんぶり君は救助犬どころか泳げません。)

ここのケーブルカーは、どんぶり君のような超大型犬でも乗せてくれます。
ケーブルカーの座席は普通の電車などの座席より狭いので、平日で空いていたのでよかったのですが、どんぶり君が二人分以上座席を占領してしまいました。

十国峠の頂上には広いドックランがあり涼しく、ペットにはもってこいの場所でおすすめです。
ペット連れの方はドライブがてら、観光してみてはいかがでしょうか。

インプラントの最新の骨補填材 サイトランスグラニュール講演会出席

2019.6.30(日)

GC友の会 学術講演会
「骨再生治療の過去、現在、未来を語る」
骨補填材 サイトランスグラニュールの臨床評価とその実力
についての講演会に出席して参りました。

〈内容〉
「サイトランスグラニュールの臨床使用」
演者 宮本洋二先生
徳島大学大学院医歯薬学研究部口腔外科学分野

日本の歯科教育では、人の無機主成分はハイゴロキシアパタイトであると教えられますが、これは間違いで、骨の無機主成分は炭酸アパタイトだそうです。
ハイドロキシアパタイトは体内でほとんど吸収されませんが、炭酸アパタイトは体内で吸収されて骨に置換する性質があります。

「サイトランスによる骨再生の臨床的評価」
演者 水上哲也先生
水上歯科クリニック

骨補填材としての理想的な性質は、生態的親和性・骨伝導能と骨誘導能・マテリアルの多孔性・安定性・吸収性がよいこと・滅菌性・インプラントの安定と長期のインテグレーションなどです。
サイトランスグラニュールは世界初、骨の無機成分と同組成の人工骨の開発と実用化に成功し、歯科用インプラント治療で使用可能な人工骨として国内初の薬事承認されました。

「15年間におけるGBRに体する考え方の移り変わり」
演者 佐藤洋司先生
さとうデンタルクリニック

「Cytrans を用いた骨再生治療 従来法と新コンセプト」
演者 谷口陽一先生
谷口歯科医院

サイトランスグラニュールの特徴と従来の骨補填材に求める要件として
使用量に制限がなく、バーティクルサイズが安定し、その形状が鋭利でないこと。
また、吸収速度が速すぎないことと動物由来などの補填材と異なり患者の心理的抵抗がないこと、そして粉砕しにくいことです。
従来の骨補填材は、塡入時に補填したい部位以外に補填材が散乱してしまい、除去が困難でしたが、サイトランスグラニュールにおいては非常にまとまりがあり、充填しやすいのが利点と言えます。

「インプラント治療における再生マテリアルの重要性」
演者 吉松繁人 先生
吉松歯科医院

骨造成の原則として
一次閉鎖の確実な達成を行うことで、それには開放創にならないような術式で確実な減張
切開と縫合です。
また、骨組織再生部位の体積の確保で、骨欠損形態に合わせた適応症と吸収性の違う材料の組み合わせとメンブレンなどの使用方法、そして骨再生部位における安定性の確保が重要で必要に応じてチタンメッシュやピンを使用することです。
そして、サイトランスグラニュール使用において
吸収速度と骨置換のバランスを考慮すれば自家骨との混合が効率的に骨置換が進みやすいそうです。
サイトランスグラニュールも他の骨補填材同様、サイトランスを軟組織で被包化させないためにバリアー機能を有するメンブレンは必要となります。
重要なインプラントが長期安定性を維持するには、人工骨は必ずその補填材が吸収置換することですが、サイトランスグラニュールは吸収置換するので骨補填材として非常に有望なマテリアルと言えます。
Growth FactorすなわちCGFなどのコンビネーションテクニックを用いることでより効果のある骨再生療法ができる可能性があります。

口腔癌検査・診断講習会

2019.5.19(日)

本日、埼玉県歯科医師会主催の口腔癌検査・診断講習会に出席して参りました。

〈演題〉
●口腔癌検診・口腔粘膜病変や口腔癌をどう見分けるか
講師 高野正行 先生
東京歯科大学口腔顎顔面外科学講座 病院教授

●基礎疾患評価のための臨床検査データの読み方と口腔がん診断のための基礎〈病理〉
講師 松坂賢一 先生
東京歯科大学臨床検査病理学講座教授

●実習 デモンストレーション

●院内感染防止対策について
講師 笠原清弘 先生
東京歯科大学口腔病態外科学講座准教授

●口腔外科トピックス
講師 菅原圭亮 先生
東京歯科大学口腔病態外科学講座講師

まずは、今話題になっているタレントのHさんの舌がんの話題から始まりました。
口腔粘膜の病変は、多彩な病態と複雑な口腔形態であるのが特徴です。
口腔に発生する癌には、口腔粘膜の癌・肉腫・歯原性悪性腫瘍・唾液腺悪性腫瘍があり、口腔癌の好発部位は、舌がんが口腔癌全体の60%を占め、続いて歯肉癌が18%、口底癌が10%、頬粘膜癌が9%、口蓋癌が3%となっています。
そして口腔癌のほとんどは口腔粘膜から生じる扁平上皮癌です。
早期に見つかればほとんどが治癒しますが、進行すると他のがんと同じように周囲の組織に拡大して頸部のリンパ節などに転移してしまいます。
進展してしまった口腔癌の治療後には、食事や会話などに大きな機能障害を生じてしまいます。
口腔癌は世界で11番目に多い癌で、日本では癌全体の1〜2%を占め次第に増加して欧米先進国並みとなり、逆に欧米先進国では減少してきているものの、日本人男性では増加傾向にあります。
口腔内は、口唇や歯牙や舌などからなる複雑な形態と構造のため、細かく観察しようとすると発見が難しく、さらに口腔粘膜には歯周病や口内炎などの多くの種類の病気があり、それぞれが様々な色や形を現します。
また、専門医でもちょっと診ただけでは良性と悪性などを見分けるのは困難で、口腔癌の早期発見のためには詳細で慎重な審査が重要となります。
口腔癌の危険因子は、喫煙・飲酒・慢性の機械的刺激・化学的刺激・炎症による口腔粘膜の障害・ウィルス感染・加齢などがあげられます。
病理的に口腔粘膜の癌は、扁平上皮癌が最も多く、その他に類基底扁平上皮癌・腺様扁平上皮癌・紡錘細胞癌・腺扁平上皮癌・未分化癌などに分類されます。

口腔粘膜病変の視診のポイントは、白・赤・黒などの色の変化の観察、凹凸の不正や不正形などの形の変化の観察、大きさや広範囲になるものなどのサイズの確認、何カ所もあるかの数の確認、そして形態の変化や大きさが大きくなるなどの形態の変化の観察などが重要となります。

粘膜が白くなる病変としては、角化の亢進や上皮の肥厚などで白板症・口腔扁平苔癬・口腔カンジダ症・アフタ性口内炎などが疑われ、白板症は前癌病変です。
粘膜が赤くなる病変としては、血管の造成や角化の減少などで、紅板症・口腔扁平苔癬・多形滲出性紅斑・天疱瘡などが疑われ、紅板症は前癌病変です。
粘膜が黒くなる病変としては、メラニン細胞の形成や外来色素沈着によるメラニン色素沈着・色素性母斑・悪性黒色腫・外来性色素沈着・黒毛舌などです。

いずれも早期発見が重要で、口腔粘膜癌は表在性で発見されればほぼ100%治癒し、2センチ以下の早期の癌なら転移はなく5年生存率は約90%となります。
口腔内に異変を見つけたり、通常1〜2週間で治癒するはずの口内炎が1ヶ月以上続くなどの症状がみられた場合は、早めに歯科医院を受診することが予防策となります。

今年のゴールデンウィーク

2019.5.2(木)


今年のゴールデンウィークは、愛犬どんぶりと妻と私の3人で山中湖にあるペット同伴のホテル「ドッグリゾートワフ」に1泊旅行しました。
超大型連休の中日なら、高速道路の渋滞が少しは回避できるだろうと、5月1日に予約を取りました。
ナビで八潮から山中湖に設定をすると予想到着時間が、2間30分と出て一安心しました。
お昼ご飯は、山中湖のペット同伴OKなレストランのどこにしようかと妻と話しながら
午前8時に自宅を出発して、八潮南インターから首都高速に乗り、予想以上にスイスイで万年渋滞の両国ジャンクションも難なく通過しました。
連休中日を選んで大正解!と思いきや
東名高速に入るやいなや渋滞が始まり、急にノロノロ運転になりました。
ナビの予想到着時間が、どんどん延びていき予想到着時間がなんと1時半に伸びてしまいました。
午前11時頃ようやく海老名パーキングエリアに到着して小休止。
山中湖での昼食は諦めて、どんぶり君のおしっこタイムがてら、ここで昼食を取ることにしました。
もちろんペット同伴のレストランはないので、たこ焼きを買ってベンチで昼食を済ませました。
その後、高速道路本線に入りましたが、やはり超渋滞は御殿場付近まで続いていました。
結局、山中湖に到着したのは午後2時過ぎでした。
その後のニュース番組では、今回の大型連休の渋滞情報はことごとく外れてしまったようで、私のように連休の中日ならすいていると考えた人が集中してしまったためとのことでした。

ドッグリゾートに到着したときは、雨が降り出し外にある大きなドッグランには行けなかったので、大型の室内ドックランにつれて遊ばせました。
犬が怖いどんぶり君はいつものように、私たちのそばにべったりくっついて、他の犬と遊ぼうとしません。
すると中型犬がどんぶりの所によってきて挑発してきました。
ビックリしたどんぶりは逃げましたが、執拗に追いかけ回され、どんぶりの大きさの4/1にも満たないこの犬にマウンティングまでされてしまいました。
大きいくせに鈍くさいことがばれたのでしょうね。
どんぶりの気持ちとしては、「早く部屋に入りて〜」だったと思います。
そしてチェックインの時間になったので、やっとどんぶりは怖い犬たちから解放されました。
また、水難救助犬のくせに水が怖いどんぶり君は今回はプールなしだったので、それも安心していました。

翌日は、晴天で朝早く山中湖を散歩しました。
写真は、朝の元気などんぶりです。

帰りは横浜の森林公園によって園内を1周散歩して、さらに山下公園によるために中華街のそばの駐車場に車を止めました。
散歩が嫌いなどんぶり君は、もう散歩したくないと車から降りようとせず、説得してようやく車から引きずり出しました。
山下公園を往復して、元町も散歩して帰途に向かいました。
どんぶり君は、前日の犬に囲まれた精神的な疲労と散歩づくしの2日間だったので、車中はもちろん、翌日の夕方まで寝っぱなしでした。

ジョージ クリントン? ライブに行ってきました。

2019.4.29(月)


P-FUNKの神様GEORGE CLINTONのライブに行ってきました。
これでライブツアー最後で引退と言うことで開催されたビルボードライブは満席。
グッズ売り場も長蛇の列。
そしてライブ開始!
と同時に白いコートを羽織りハットとサングラスをかけたGEORGE CLINTONがもう登場?

約20年前に赤坂でライブを行ったときは、ライブが始まってもバンドメンバーが延々と演奏をし、もったいぶらして30分以上してからやっとGEORGEが仙人のように登場し、まるで教祖様のようなカリスマ性があった。
そして大ヒット曲の「Knee Deep」を30分ぐらい演奏し、日本人たちのノリがあまり良くなかったのが気に入らなかったらしく、途中でステージから出て行ってしまったのを覚えています。

ところが、今回はいきなり登場?
このおじさんは前座のバンドメンバーかな?
でも、全然歌わず椅子に腰掛けているから、おじいちゃんになったGEORGEか?

演奏している曲はヒット曲ではなく、 聴いたこともないブラックロックばっかり。
昔のFUNKADELICの曲なのかな〜
体型はGEORGEに似ているけど、帽子とサングラスで顔は見えないが肌はピチピチで、どう見ても40代ぐらいのおじさんだ。
たまに発するのは「ハッ」とか「ホッ」というかけ声だけ、声はGEORGEではない。
やっぱりこのおじさんは、前座のメンバーだったのか

またもったいぶらして、GEORGEは偉そうに登場してくるんだと思いきや、
「Give Up The Funk」が始まったが、肝心の歌詞「Tear The Roof Off The Sucker」
を歌わず、コーラス部分しかみんな歌わない。
あっという間に曲が終わり、「Flash Light」が始まったがこれも同じでコーラスばっか。
そして「Knee Deep」に変わったがGEORGEが歌っているパーツは違う人が歌い始めた。
オーディエンスもなんかおかしいと感じ始め、ノリが全くなくなった。

やがてMCのメンバー紹介が始まり、「GEORGE CLINTON!」と言ったので
おお〜っ やっと登場するのかと思ったら
あのコートのおじさんが両手を挙げた。
何だ! 影武者? 
未だに日本人はなめられてこんな事されるのかと
どうでもいいけどアンコールもせず、オーディエンスのコールもなく、いつの間にかライブは終了。
最悪のライブでした。
帰りの電車のなかで、スマホにダウンロードしている「Flash Light」を2回連続して聴いて耳を整理しました。

「教えて!歯を守る歯周治療」 歯科医師・歯科衛生士にできること 出席

2019.4.21(日)

本日、大手歯科材料メーカー GC主催の東京ステップアップ講演会に出席して参りました。
演題
「教えて!歯を守る歯周治療」
歯科医師・歯科衛生士にできること

〈内容〉
テーマ1:歯周治療の診査・診断からのコンサルテーション
「診査・診断の勘所 原因を考え、患者さんの情報を読み取る歯周治療とは」
林 美穂 先生
福岡県福岡市開業 林美穂医院
診査・診断力の磨き方
●常に手抜きをしないこと
●デンタルX線にこだわること
●規格性のある口腔内写真を撮影すること
●常に病状・症状の原因を考えること
●スキルを磨き、引き出しを多くもつこと
●資料をそろえてコンサルテーションの時間を取ること
●治療期間と治療費を患者さんにつたえること
●結果にこだわり、経過を診ること

デンタルX線について
撮影は、被写体がフィルムの中に完全に収まり、両隣在歯が完全に写り、咬合平面がフィルムの線と平行にし、被写体が実物大で変形していないこと、被写体のそれぞれの線が鮮明かつ明瞭であることです。
そして正常な歯周組織のデンタルX線像を把握していることで、それは歯根全体が歯槽骨内に植立され、鮮明な歯槽骨頂線の連続性が確認され、鮮明な歯根膜線と歯槽硬線が可能な限り薄く均等な幅で確認でき、鮮明かつ明瞭な歯槽骨梁が 認められることです。
正常像を理解していなければ、異常や病変は発見できません。

エンド・ペリオ病変は、T型であるエンド由来型、U型であるエンド・ペリオ由来型、V型であるペリオ由来型の3種類に分けられます。
T型のエンド由来型が疑われる場合では、まず根管治療を行いSRPは根管治療が終了し再評価後に必要があれば行い、患歯を不用意に触って歯根膜を傷つけないことが重要なことです。
U型であるエンド・ペリオ由来型の併発型では、一般的には根尖病変に対するアプローチを優先して行い、根尖病変の縮小を待ってから歯周組織再生療法などを行いますが、根尖性歯周炎と辺縁性歯周炎のそれぞれの病変が交通してしまった場合の治療は困難となります。
V型であるペリオ由来型は、歯周炎の進行により歯頚部から根尖方向に向かって骨吸収が進み、根尖孔や側枝から歯髄に感染して上行性歯髄炎となるため根管治療後に歯周組織再生療法が必要となることがあります。

咬合について
「咬合力により生じる深部歯周組織であるセメント質、歯根膜、歯槽骨の障害であり、健全な歯周組織に過度な咬合力が加わり生じる一次性咬合性外傷と、歯周炎による組織破壊の結果、支持歯槽骨が減少して生じる二次性咬合性外傷に分けられる。
咬合性外傷は一歯単位の診断名である。」
が咬合性外傷の定義となっております。
一次性咬合性外傷とは、正常な咬合状態におかれている歯の歯周組織には通常作用しないような無理な力が働いて、外傷性変化を生ずるような場合を一次性咬合性外傷と言います。
高過ぎる充填物や補綴物、歯列不正、ブラキスズム(歯ぎしり)、パイプや金属を加えるという習慣などによって起こるものです。
二次性咬合性外傷とは、歯周組織の負担能力が低下したために、外傷性変化を生じる場合を二次性咬合性外傷といい、歯周病によって歯周組織の支持力が減弱して起きるものです。
臨床的には、咬合時痛、打診痛、歯の動揺などの症状を呈するものです。
咬合性外傷のX線所見としては、
歯根膜腔の拡大、歯槽硬線の消失や肥厚、歯槽骨の吸収、根の吸収、セメント質の肥厚などがみられます。
臨床所見としては、
歯の生理的動揺以上の動揺、早期接触、著しい咬耗、深い歯周ポケットの形成、歯牙の病的移動、アブフラクション(くさび状欠損)、歯牙の破折などがあります。

「患者さんの意識を変えると歯周治療が変わる」
佐々木 猛 先生
医療法人 貴和会 新大阪歯科診療所

歯科医師が歯周病の治療をするにあたり、患者さんが感じている歯周治療においては大きなギャップがみられるのが、治療を困難にしていると思われます。
歯周病専門医である佐々木先生もかつては熱心に治療の説明を行ったにもかかわらず、何故か治療を中断してしまう患者さんが見受けられたそうです。
その理由がわからず、ある日自分が内科にかかったところ、担当の医師がレントゲンを見せながら、病状の説明と治療について説明を行ったそうです。
先生が「レントゲンの画像のここに影があるでしょ」と説明されても専門家ではないので、わららなくても「はい」と言って説明を聞き診察を終えたそうです。
家に帰って振り返ってみたところ、自分の患者さんに対する歯周病の説明もこれと同じ事だったのかと気づいたそうです。
どういう事かというと、医師は患者さんにわかりやすい言葉で話したもののドクターサイドから見た病状と治療の説明しかしていなかったということです。
その後佐々木先生は、治療の説明はもとより病状が進行と治療しないことのリスクについて詳しく説明するようになってからは、中断する患者さんは激減するようになったとのことです。

虫歯の治療では、ほとんどが痛みを伴い痛みを取りたいという願望や実質的な欠損があるので、その穴を修復したいという願望があります。
また、治療していくに従って歯の状態が変化していくので治療の進行具合がわかりやすいので、患者さんは最後まで治療に通い続けられます。
一方歯周病においては、初期から中期の症状は虫歯と異なり自覚症状に乏しいので、ほとんどの患者さんは放置してしまいます。
自覚症状が現れる腫れ、排膿、出血、咬合痛、歯牙の動揺が認められてから来院される患者さんがほとんどで、その段階では遅すぎで歯牙を残存させるのも困難になり抜歯する場合も多く見受けられます。
また歯周病の治療法は、治療を開始しても虫歯の治療と異なり、治療法が単調で長期間かかり、治癒の進行具合も虫歯のように目に見える変化がないので、通院するのが長続きせず中断してしまう患者さんも多くおります。

歯科検診を定期的に受診する患者さんは、歯科医師に歯周病の進行程度を発見してもらえますが、そうでない方はなかなか病変を自分で発見し通院するということは難しくなってきます。
ことに虫歯がない人は通院の必要性を感じないためか、歯周病の発見が遅れる患者さんが多々いるように思われます。
また、虫歯治療で通院されている患者さんでも、歯周ポケットの検査結果が悪く歯周病治療の必要性を説明しても同意してくれない場合があります。

その理由は、
「痛くないから」
「通院が面倒」
「治療に時間がかかるから」
「今の状態で十分食べられるから」
などです。
歯医者には痛くなってから行くという習慣が現在の日本ではまだ定着しているようです。
虫歯と違って痛みもなければ、穴が開いて気持ちが悪いわけでもないので、確かに通院は面倒なので、そのように思われてしまうのも分からないわけではありません。

しかし、この痛くなってから歯医者に行くという習慣をつけてしまったのは、我々歯科医師の仕業だと思われます。
かれこれ50年前は、歯科医師不足でどこの歯科医院も大混雑で虫歯の治療に日々追われていました。
虫歯の治療が終わると「これで治りました。痛くなったらまた来て下さい。」と言って治療を終えておりました。
メインテナンスの必要性どころか、虫歯を削って治すことで精一杯だったのです。
歯科医院でのリコールなどせず、痛くなったら来るところということを歯科医師が呼びかけてしまっていたのです。
欧米では、子供の頃から定期検診は習慣になっていますし、予防歯科王国のスエーデンでは定期検診が義務づけられており、定期検診に行かない人は医療費が高くなるそうです。
また、日本は保険で歯科治療が安く受けられますが、諸外国での歯科治療はかなり高額になるので虫歯予防や歯周病予防に気を配るようです。
因みに補綴治療(歯を詰めたり、かぶせ物をする治療)が保険適用なのは日本だけです。
その他の国は、補綴物は全て自費の治療になってしまうので、高額になるので患者さんもそうならないように歯のお手入れに気を遣いますが、日本では保険適用なので安価に補綴治療を受けることができるため、「虫歯になったら治せばよい」「歯周病で歯が抜けたら入れ歯を入れればいい」という安易な考えがあるのではと推測されます。

歯周病に関しても50年前は、歯周病の治療も確立はしておらず、歯科医師の多くは歯周病に関しては知識も薄く、治療しても治らない病と思われ、抜歯して補綴するという治療が主流でした。
健康保険の制度も非常に悪く、なんと驚くことに30年前の老人医療では歯周病治療に保険が効かなかったことです。
老人になるほど歯周病のリスクが高まるのに
政府の政策では、老人は歯周病になったら抜歯して入れ歯を入れておけばいいのかということでしょうか?
こういった経緯もあり未だに日本は、先進国の中では歯周病後進国どころか歯の後進国と言われています。

我々歯科医師が、もし自分自身が虫歯ができてしまうのと歯周病になってしまうのと、どちらを恐れるかというと、歯周病と答える歯科医師がほとんどだと思います。
虫歯があったということより、歯周ポケットが4oの歯があったという方が、私はよっぽどショックを受けます。
虫歯は今の歯科医療技術において人工物の充填や補綴で全て修復は可能です。
ところが歯周病は、骨がなくなる病気です。
近年、様々な歯周組織の再生療法も出てきましたが、まだまだカリエスの修復の比ではありません。
虫歯は発症しても何とかなりますが、歯周病は歯そのものを失ってしまうのです。

「歯がなくなったのならインプラントでもすればいいじゃないか」と思われるかもしれませんが、インプラントは骨に埋めるものなので肝心な骨がしっかり残っていなければ困難です。
(インプラントの進化で骨を造る様々な方法もありますが、人工的に増やした骨はやがて吸収し、なくなってしまします。)
話しを戻すと、当然我々歯科医師は歯の専門家なので歯の病気について様々な情報と知識があるので、恐ろしい結果も十分承知しています。
一方患者さんは、虫歯に関する知識は多少あるものの、歯周病に関してはほとんど知られていません。
「リンゴをかじって歯茎から血が出ませんか?」という有名なフレーズがありますが、それが歯周病の目安と思っている人も多いようです。
リンゴをかじって血が出るようになったら歯周病の末期なのです。

かつて歯科医師も虫歯の治療はしても歯周病の治療はしない医院が多くありました。
現在でも歯石取りはしても歯周治療はしない医院があるようで、歯周病の患者さんに治療を進めた場合に「どのような治療をするのですか?」とか「今まで歯石取りしかしたことがないです。」としばしば言われることがあり、歯石取りが歯周病の治療と思っている方も多く見受けられます。
歯周病治療を行っている歯科医院では歯周病の治療をするに当たって、以前の佐々木先生のように症状の説明・治療方法・治療期間・治療費の説明はしていると思われます。
私が学生の時も歯周病の治療で重要なのは“動機付け”と教わってきました。
しかし歯周病でよっぽど懲りた患者さんじゃない限り、しっかり説明しても、なかなか治療が続かない方がいるのが現状です。

それは、いくら歯周病の症状や検査の結果や治療方法を説明しても、患者さんからすれば方法を聞かされているだけだからです。
(医科の治療においては、方法を聞かされただけでも治療をしないと、身体の具合が悪化し、最悪の場合は死に至る事もあるので、治療を続けます。)
ほとんど自覚症状がない歯周病では、それだけでは治療の動機付けにはなっていないのです。
先ほど述べたように私は、虫歯があったことより歯周ポケットが4mmあったことの方がショックであるというのは、歯周病という病気について専門的な知識があるからです。
多くの患者さんは虫歯の心配はしても歯周病の心配はあまりしない方が多く見受けられます。
これは病気について知らないからだと気づきました。
わたしも佐々木先生と同じ発見をしました。
それから私は、歯周病の患者さんに治療を進める場合は、特別にカウンセリングの時間をとり、治療方法の説明の前に、歯周病とはどのような病気であるのかを詳しく説明するようにしました。
すると患者さんは、次に説明する治療方法について興味を示してくれました。
もう他人事とは思えないからです。
この方法をとってからは、歯周病治療を中断する患者さんは激減し、リコール率も上がり、
そして歯周ポケット検査をしても聞き耳を立てて意識するようになりました。
今後も歯周病の患者さんが来院されたら、軽度重度にかかわらず歯周病にかかっていることを認識してもらい、どういう病気なのかということを理解していただき、予防と治療に取り組んで行きたいと思っております。

インプラントサミット2019 出席

2019.3.24(日)

本日、インプラント大手メーカーインプラテックス主催の「インプランテックスインプラントサミット2019」に参加して参りました。

〈演題〉

●「インプラント周囲炎とは」
弘岡秀明先生
東北大学大学院歯学研究科補綴分野臨床教授

●「インプラント周囲炎の治療:エビデンスに基づいた治療法とは?」
Stefan Renvert 教授
Hong Kong大学名誉教授

●「Peri-implantitis 予防・対処を意識した植立手術と治療計画」
古賀剛人先生
長崎大学歯学部非常勤講師

●「外科・補綴プロトコルを変えないインプラント選択のメリット」
越智守生教授
北海道医療大学歯学部歯科補綴学第2講座教授

以上の演題については、インプラント周囲炎とその治療法については前のブログに掲載した明海大学教授 申先生による「インプラントのメインテナンスとインプラント周囲炎疾患への対応」と重複するので割愛させていただきます。

●脆弱な骨に対するシステマチックな対応法
椎貝達夫先生
東京医科歯科大学インプラント科臨床教授

先日行われた日本口腔インプラント学会関東甲信越支部学術大会で椎貝先生がご講演された「骨造成法の過去から現在」とほぼ同じ内容から始まりました。
以前も述べたように、かなりのボリュームをつけたGBRを行った症例のほとんどでも、10年以上経過すると造成した骨のほとんどは消失していました。
骨補填材のβ-TCPは吸収しますが、バイオオスは吸収しないとされていましたが10年経過症例ではほとんど吸収を起こしておりました。
唇則的なボリュームはなくなりそれに伴い歯肉退縮を起こしてフィクスチャープラットホームも露出していました。
インプラント体全周が骨内に埋入されていないフィクスチャーは、骨造成しても結局吸収を起こしているのです。
椎貝先生が推奨するのは抜歯即時埋入で、抜歯窩の頬側皮質骨が吸収する前にインプラントを埋入しインプラント頬側の骨の吸収を可能な限り抑制するという方法です。
当クリニックでも10年ほど前から導入している椎貝先生が御考案されたT’s ボーンスプレッディングを使用して、抜歯後ドリリングをほとんどせずインプラント窩を拡大して埋入するという方法です。
従来の方法では抜歯窩口蓋側の骨を起始点としてスプレッディングで拡大していくと、どうしても口蓋則の硬い皮質骨がスプレッダーの埋入角度を頬側に誘導してしまいインプラントの埋入角度が唇則傾斜してしまいました。
今回発表されたのは以前の方法を改善したもので、抜糸窩口蓋則の鋭利な骨を専用のバーでフラットに削合し、そのフラット面を起始点として拡大すればスプレッダーの唇則傾斜が誘導されないという方法です。
特殊なバーで先端のみに刃先がフラットについているバーで、講演終了後に出店コーナーで注文しましたが、まだ開発中で近々販売すると言うことでした。

当クリニックではこの方法を導入した10年程前から上顎前歯部と小臼歯部はボーンスプレッディング法で埋入しております。
最大の利点としてスプレッダーの先端が丸いので穿孔する心配がなく安全なことです。
また、骨幅がないケースでもGBR法を回避してシンプルに埋入でき、骨が圧縮されるため骨密度が低い症例でも十分な初期固定が得られることなどです。
また当クリニックで使用しているジンマー社製のインプラント体を基に開発しているので、ジンマー社のテーパードインプラントの形態のパーツになっていることです。
欠点としてドリリングするより時間がかかること、慎重に行わないと骨が裂開してしまうこと、下顎には禁忌であることです。
当クリニックではこの下顎の適応禁忌を補うため、3年前から下顎でも対応可能なOAM(大口式)埋入法も導入しました。
OAM(大口式)埋入法は、以前もご紹介した通り下顎の皮質骨でも裂開しないように様々なテクニックで工夫されている術式です。
私の場合は、上顎では以前から行っているボーンスプレッディング法の機材を使用し裂開防止のため大口式のテクニックも導入したハイブリッド法でインプラント埋入を行っております。
下顎臼歯部では大口式で行いますが、下顎ではやはり裂開する場合もあるのでリカバリー手段としてGBR法の準備はしておきます。

●「ピエゾサージェリーおよびK2キットを活用した低侵襲なインプラント治療」
三好敬三先生
昭和大学歯学部顎口腔疾患制御外科学教室兼任講師
ほとんどの上顎臼歯部のインプラント埋入に於いて、上顎洞が垂れ下がっているため垂直的骨量不足で上顎洞挙上術が必要となります。
サイナスリフトは側方からアプローチするラテラルウインドーと垂直的にアプローチするソケットリフトが主ですが、ラテラルウインドーの欠点は外科的侵襲が大きいこと、ソケットリフトは外科的侵襲はラテラルより少ないもの挙上量が限られブラインド操作となる事が欠点です。
その両者を補う方法として三好敬三先生と白鳥清人先生と共同開発されたのが、K2バーティカルサイナスアプローチです。
垂直的アプローチでもラテラルウインドー並みに挙上できる方法ですが、従来の術式では複数のインプラント埋入においては、それぞれのインプラント窩を近遠心的につないだグルーブを掘って、インプラント埋入部位の上顎洞全体を挙上していたようです。
今回発表されたのは、ニュークレスタルアプローチといった改善されたもので、近遠心グルーブを入れなくても可能になった機材のご紹介でした。
私がK2バーティカルサイナスアプローチキットを導入したときは、3本のみのキットでしたが、その後#4と#5が開発され、今回さらにグルーブを入れずにサイナスリフト可能な#6が販売されました。
より低侵襲で上顎洞挙上術が可能となったので導入しようと思います。

愛犬どんぶり君と1泊旅行

2019.3.20(水)


愛犬のどんぶりと妻と私の3人で、軽井沢にあるペット同伴のホテル「レジーナリゾート旧軽井沢」に行ってきました。
最近暖かくなってきたので暑がりのどんぶり君のために、寒いところに連れて行ってあげようと軽井沢にしました。

さすがに標高がたかいため、この時期でも最低気温がマイナス1度とどんぶり君にとって最高の環境でした。(このように寒いのでロビーには暖炉です。)
ところがホテル内は軽井沢という立地上、床暖房が設置されていてどんぶりが舌をハーハーするぐらい暖房がビンビンに効いていました。

寝る前に床暖房を切りましたが、夏でも涼しいところなので小さな冷房が1つ設置してあるだけで、強冷にしてもどんぶり君にとっては全く効かず。
深夜になってもどんぶり君は暑がって部屋中をさまよい、バスルームの冷たいタイルの上で寝てようやく落ち着きましたが、バスルームの扉が閉まってしまい不安になって「開けてくれー」とワンワン吠えるので夜中に開けに行きました。
しばらくするとまた扉が閉まり、また吠えたので開けに行きました。
これを繰り返したので、もう部屋の窓を全開にしました。
外はマイナス1度です。
結局、みんな朝まで寝られませんでした。
どんぶり君も私たちも一体何をしに行ったのかわからない旅でした。

東埼玉歯科医師会セミナー「インプラントのメインテナンスとインプラント周囲炎疾患への対応」

2019.3.9(土)

本日、東埼玉歯科医師会主催のセミナー
「インプラントのメインテナンスとインプラント周囲炎疾患への対応」
講師 明海大学教授 申 基武謳カ
に出席いたしました。

インプラントを埋入した場合、経年変化により様々な合併症を生じてきます。
学会の発表や論文などで、しばしばインプラント生存率が何パーセントであったなどとグラフで表示されますが、それは成功率とは大きくかけ離れたデータです。
インプラント生存率とは、埋入されたインプラントが脱落していないパーセンテージを表します。
したがって、インプラント周囲炎により高度に骨吸収を起こしたインプラントでも生存率のうちに含まれてしまうのです。
脱落せず口腔内に存在しているだけで、生存とカウントされているわけです。
一方、成功率とは、生存率のように存在しているだけではカウントされず、高度の骨吸収はもちろんのこと中等度の骨吸収も成功とはカウントされません。
では、軽度の骨吸収はどこまで成功と言えるのかは、現在のところ非常に曖昧です。
また、骨吸収に限らずその他の合併症についても同じことが言えます。

1998年のトロント会議で、インプラント治療成功の基準として
●患者、歯科医師共に満足する機能的、審美的な上部構造を支持していること
●インプラントに起因する痛み、不快感、知覚の変化、感染などがないこと
●非連結状態のインプラントに動揺がないこと
●機能開始1年以降のインプラント周囲の垂直的骨吸収量が年間で0.2mmであること
となっております。
垂直的骨吸収量以外は、客観性に欠ける基準です。
ざっくり言って、インプラント成功と言えるのは合併症がなく機能しているものですが、
合併症と言っても様々なものがあり、外科的合併症・生物学的合併症・医原性合併症・補綴学的あるいは機械的合併症・審美的合併症・発生学的合併症などがあります。

日本歯周病学会口腔インプラント委員会が歯周病専門医・指導医を対象にした「インプラント治療に関するアンケート調査」では
インプラント周囲炎に関しては19%と合併症のトップとなっています。
次いで多いのは、なんと歯周病専門医以上の歯科医師でもインプラント初期の脱落が13%もあったとのことです。
その他、歯肉退縮・審美的障害・アレルギー・アバットメントの緩みと破折・オクルーザルスクリューの破折などです。
上部構造の破折やスクリューの緩みなどは、頻繁に起こりうることで、これらの合併症を全てクリアできているものは、非常にわずかであると考えられます。
少数の合併症としては、インプラント体の破折・上顎洞、下顎管、副鼻腔への穿孔・止血できない出血・知覚麻痺やしびれなどとなっています。

インプラントによるこのような合併症や偶発症の中で、インプラント手術および機能的審美的な上部構造も問題なく成功した場合でも、合併症として必ずついて回るのはやはり生物学的合併症です。
初期には、インプラント周囲粘膜の炎症や出血・腫脹に始まり、周囲粘膜の裂開や退縮、そして感染しインプラント周囲疾患となりインプラント周囲粘膜炎からさらに進行してインプラント周囲炎になり骨吸収が進み最後はインプラントの脱落となっていきます。
これまでインプラント周囲の疾患としては、インプラント周囲炎しか定義されていませんでしたが、新たな分類として
1 健康なインプラント周囲組織(Peri-implant health)
2 インプラント周囲粘膜炎(Peri-implant mucositis)
3 インプラント周囲炎(Peri-implantitis)
4 インプラント周囲の軟組織・硬組織の欠損(Peri-implant soft and tissue deficiencies)
新たに追加されたのは、2のインプラント周囲粘膜炎(Peri-implant mucositis)です。

1健康なインプラント周囲組織(Peri-implant health)
口腔内細菌の暴露下において、細菌の攻撃と宿主応答との間に均衡が保たれている状態で、インプラント周囲粘膜は、プラークや様々な病原因子から結合部を保護する防壁として働いている状態のことです。
臨床的には炎症の兆候がなく、プロービング時に出血や排膿もなく、前回検査時よりもインプラント周囲ポケットが深くなっておらず持続的な骨欠損がない場合です。
歯肉ポケットに関して、天然歯と異なるのは天然歯の場合は生物学的幅径(Biological width)により2〜3mmまでが健全歯肉とされていますが、インプラントの場合はインプラントの埋入深度によりポケットの深さは様々であるため、天然歯で言う4mm以上が異常とは言えないので、前回のポケット測定値よりも深くなっていないかを基準としています。

2インプラント周囲粘膜炎(Peri-implant mucositis)
新たに追加された分類で、健康な歯肉組織から炎症が進んでいるがインプラント周囲炎には進行しておらず、支持骨の喪失が見られない状態のことで、機能しているインプラント周囲組織の可逆的な炎症性の反応の段階です。
ポケット内壁は、一層のポケット上皮で覆われ、骨とは非炎症性の結合組織で区切られており、天然歯牙における歯肉炎と同様の状態です。
炎症性細胞浸潤は、プラークに対する初期の軟組織は、インプラント周囲粘膜と天然歯の周囲歯肉とで同様の応答を示す状態です。
臨床症状として、炎症の兆候を認め、プロービング時に出血あるいは排膿を認めるが、持続的な骨喪失がない状態です。
この段階を早期に発見し速やかに処置すれば、1の健康なインプラント周囲組織(Peri-implant health)に戻すことができます。

3インプラント周囲炎(Peri-implantitis)
インプラント周囲粘膜に炎症の臨床徴候があり、機能しているインプラント周囲組織の支持骨の喪失を伴う不可逆的な炎症性の反応に進行した段階です。
ポケット内壁は、天然歯牙の歯周炎は一層のポケット上皮で覆われ、骨とは約1mmの非炎症性結合組織で分離されているのに対し、インプラント周囲炎においては、上皮はポケット内壁を被覆せず、根尖側1/3はバイオフィルムと骨とが触接接触し、炎症病変が骨髄腔に達している状態です。
炎症性細胞浸潤は、プラークの蓄積期間の延長により、インプラント周囲では歯周炎と比較してより炎症が根尖方向に進行していきます。
臨床症状として、深いインプラント周囲ポケットとプロービング時の出血や排膿がありX線検査による周囲骨性吸収を認め、周囲粘膜の発赤・腫脹を伴うことがあるが伴わない場合も見られ、疼痛が起こる場合もあり不可逆的な段階の状態です。
天然歯牙の歯周炎の場合は、上記のように骨と約1mmの非炎症性結合組織で分離されているため進行は緩やかであるのに対し、インプラント周囲炎はプラークと骨とが触接接触してしまっているため、進行はかなり早くなります。
もはや1の健康なインプラント周囲組織(Peri-implant health)に戻すことはできず、良くても進行を緩やかにすることぐらいしか、現在のところできません。

インプラントを行う患者さんは、当然天然歯を喪失し補綴を必要としている患者さんです。その喪失の経緯がカリエスや歯牙の破損が理由であればインプラント治療にさほど問題はありませんが、歯周病が原因で喪失したとなるとそのリスクは大きくなります。
カリエスや歯根の破折などで歯牙を喪失した場合では、そのほとんどは欠損部位の骨量は幅および深さ共に十分あり、骨造成する頻度もかなり減少するので、インプラント埋入初期の脱落のリスクの減少や上部構造装着後のインプラント生存率も高くなります。
ところが歯周病により歯牙を喪失した場合では、天然歯周囲の骨が著しく吸収した状態で抜歯をするわけですから当然欠損部の骨量は幅も深さもなくなっているので、選択するインプラント体のサイズもショートインプラントになったり、径も細いものに選択せざるを得ません。
また、骨幅も狭くなってしまっていることがほとんどなので骨造成を行う頻度も高くなります。
それとなんと言っても歯周病患者のインプラント治療のリスクでは、口腔内細菌の問題があります。
それでは歯周病患者へのインプラント治療は可能であるのかということになりますが、非歯周病患者と比較して合併症であるインプラント周囲炎の発症のリスクは2.21倍でインプラント喪失のリスクは1.89倍というデータが出ております。
非歯周病患者の約2倍という高いリスクですが、そもそも歯牙の喪失のほとんどは歯周病が原因です。
何らかの補綴が必要ですが、従来の可撤性義歯やブリッジでは支台歯にかかる負担が大きいため、さらに欠損歯の拡大につながっておりました。
インプラントでの補綴では、天然歯に負担をかけないどころか天然歯の負担の軽減につながるため、天然歯の寿命も長くなります。
歯周病患者のインプラント治療では、インプラント周囲炎のリスクはありますが、天然歯の保護につながるためトータルで考えれば禁忌ではありません。
しかし、インプラントのメインテナンスと残存歯の歯周治療を十分に行うことは必須です。

それではインプラントのメインテナンスとインプラント周囲炎への対応ですが、現在のところインプラント周囲炎治療に何が最も有効であるかという信頼のあるエビデンスはありません。
天然歯の歯周治療では様々な治療法が確立されており、近年ではGTRやエムトゲインなどの再生療法などもありますが、インプラント周囲炎においては有効な治療法がない故、発症しないようにメインテナンスを十分行い予防するしかないのが現状です。

インプラントのメインテナンス時の一般的検査項目として
●全身、生活習慣、口腔内の状況の把握
●口腔衛生に対するモチベーションの確認を行う

術者が行う検査事項として
1 プラークや歯石の付着状況
2 周囲粘膜の炎症の有無
3 プロービング時の出血
4 プロービングの深さ
5 滲出液や排膿の有無
6 インプラントの動揺
7 咬合状態の検査
8 アバットメント、連結部、スクリューの検査
9 X線検査
などを行います。

1 プラークや歯石の付着状況
改良型プラークインデックス(mPII)
●プローブを用いて視認できない辺縁部のプラークを擦過して確認する
●プラークが確認されない場合のスコアは0
●上部構造辺縁部へのプローブの擦過によりわずかにプラークが検知される場合は1
●肉眼的にプラークが確認できる場合は2
●多量の軟質物質の沈着が見られる場合は3

2 周囲粘膜の炎症の有無 3プロービング時の出血
改良型サルカスブリーディングインデックス(mSBI)
●プローブの擦過による辺縁部の出血を評価する
●上部構造辺縁部へのプロービングによる出血が認められない場合のスコアは0
●孤立した出血点が見られる場合はスコア1
●粘膜縁に沿った線状の出血線はスコア2
●多量の出血があった場合はスコア3

4 プロービングの深さ PPD(peri-implant plobing depth)
●インプラントのプロービング方法は、使用するプローブが金属製のものとプラスティック製のものとで値は大きくことなるため
メタルプローブではなく専用のプローブ先端径約0.5mmのプラスティックプローブを使用する
●プロービング圧は0.2〜0.25Nで行う
●天然歯のプロービングと異なり、成功したインプラントでも通常3〜4mmのPPDは存在し、また種々の条件により測定のばらつきが大きいので、上部構造装着前のプロービングデプスをそのインプラント埋入部位の基準値としておき、経時的なPPD増加量が問題点となるので、デプスのみでの判断はできない
●プロービングを上部構造を外しアバットメントを装着したまま行った場合とアバットメントも外して測定した場合のプロービングデプスに差はほとんどないが、上部構造を装着したまま行った場合と外した場合とではデプスは2mm前後の相違が見られるため、正確な測定値を得るためには上部構造の除去が必要
(しかし、除去することによりインプラント接合部の結合組織の破壊を伴うので頻繁に行うことは望ましくないと私は思います。)

5 滲出液や排膿の有無
●プロービング時の出血は、インプラント周囲疾患と高い相関性があり、継続的な出血は支持骨の喪失につながる可能性があり、排膿も同様のことが言える

6 インプラントの動揺
●インプラントの動揺はインプラント周囲炎末期の状態なので速やかに撤去する必要があるが、アバットメントスクリューの緩みやスクリューの破折による上部構造の動揺がほとんど

7 咬合状態の検査
●歯周病患者は骨量の減少により、C/I比が悪化していることが多いため、側方荷重やインプラント本数不足、傾斜埋入、パラファンクションなどがリスクファクターとなるので十分注意が必要
●また、インプラント体は天然歯の直径よりはるかに細いため、上部構造が頭でっかちの形態となり、インプラント体上の外周部の咬合面(すなわち上部構造の直下がインプラントのプラットホームに支えられない部分)は、事実上カンチレバーとなるため、咬合圧は上部構造の中心にかけることを心がけることが必要
●フラクチャーにより咬合面形態が変わり、側方圧がないかチェックし場合によっては上部構造の再製作が必要

8 アバットメント、連結部、スクリューの検査
●アバットメントスクリューに緩みがないか
●セメントリテインの場合は、外れている部位がないか確認し外れているなら撤去して装着し直す必要あり
(そのような場合に備えてセメントリテインの場合は仮着セメントが望ましい)
●連結部に劣化がないか、連結部は破折していないか
●スクリューが折れていないか
●スクリューの対応年数は約10年と言われているので、10年経過した場合は新しいスクリューに交換した方が良い

9 X線検査
●周囲炎が疑わしい場合はX線写真では近遠心の骨吸収しか確認できないため、CT撮影も必要

愛犬どんぶり君と筑前屋さんの店長さんと2ショット

2019.3.2(土)

今夜、愛犬のどんぶり君(ニューファンドランド オス5歳)と散歩がてら草加の筑前屋さんへ行ってきました。
暑さにはとことん弱いどんぶり君ですが、寒い冬場は絶好調!
この寒い時期の土曜は草加まで遠征します。
さすがに草加まで行くと私もどんぶり君も一休みのため、草加の東口の筑前屋さんで休憩をとります。
筑前屋さんでは、今やどんぶり君はアイドルで看板犬になりました。
店員さんも私がお店に入ると、黙っていてもどんぶり君用の氷水をジョッキに入れてもってきてくれます。

写真はいつもニコニコしている筑前屋さんの店長さんで、どんぶり君が来ると必ず仕事をそっちのけで、撫でに来てくれます。
どんぶり君も店長さんのことが大好きで、店長さんにお尻をくっつけて座ります。
犬がヒトにお尻をつけてそっぽを向く行為は、信頼している人にしかしない行為です。

普段の散歩は、夕方に妻が稲荷町の葛西用水まで行って、私は歯科の仕事が終わるのが夜間診療後の9時半ぐらいになるので、それから食事を済まして散歩に出かけられるのが、夜の11時ぐらいになります。
私の普段の散歩は草加までは行きませんが、自分の健康のためにも八潮の南後谷の手代橋の手前まで行きます。
早歩きして往復で約1時間30分かかります。
因みに草加駅までだと往復1時間50分かかります。

普通の犬なら1日に2回も散歩に行ければ大喜びすると思いますが、どんぶり君はすでに夕方に妻と散歩に行っているので、省エネ思考のどんぶり君は私との散歩を嫌がります。
私が夕食を済ませて散歩の支度を始めると、どんぶり君は散歩させられるのを察知して妻の後ろに隠れます。
リードをかけて散歩に行こうと引っ張ると座ったままガンとして動こうとしません。
無理矢理リードを引っ張り玄関まで連れて行きますが、また玄関で座り込んで抵抗します。
私と妻で説得してようやく散歩に行くことができます。
ひとたび外に出ればいろいろな匂いを嗅ぎ、マーキングし、うんちもして楽しそうなのに、
この抵抗を毎回やる面倒くさい犬です。

どんぶりの排便には傾向があり、必ず散歩の往路でしかしないのと、必ず車道でしかしません。
時々排便中に車が来て、運転手さんは気を遣ってくださって終わるまで止まって待ってくれることがあります。
子供の頃はなぜか路肩をまたいで路肩の上にうんちをしていました。
理由はわかりません。

雨が降らなければ、土曜の夜の10時前後はどんぶり君と草加の筑前屋さんにいるので声をかけてください。
春になり桜が咲く頃は、暖かくなるのでどんぶり君の草加遠征も終わりを迎えます。
筑前屋さんに行けるのもそろそろ終わりで、その後は今年の11月ぐらいになるでしょう。
 
ページの先頭へ

診療内容

  • 一般診療
  • インプラント
  • 院長のインプラントへのこだわり
  • 審美歯科
  • 特殊義歯
  • レーザー治療
  • 訪問歯科

衛生管理

  • 徹底した衛生管理
  • ハンドピース・ドリル類の滅菌方法
OAM先進インプラント認定医院
院長 研修歴・認定証・修了証一覧
院長ブログ
スタッフブログ

診療時間のご案内

9:30〜12:00/13:30〜21:00 ※土曜午後は17:00まで 休診日:木・日・祝日 平日夜9時まで診療 初診・急患随時受付
TEL 048-998-2048

メディア掲載のお知らせ

「日本の歯科100選」

「日本の歯科100選」に当クリニックが紹介されています。

著者:日本医院開業コンサルタント協会
監修:朝波惣一郎(国際医療福祉大学 歯科口腔外科教授)


衛生管理

当クリニックの万全な衛生管理体制がフジテレビの「情報プレゼンターとくダネ!」で紹介されました。

名医認定証

日本インプラントセンター名医認定証    

日本インプラントセンター

日本審美歯科センター名医認定証    

日本審美歯科センター


当院へのアクセス

〒340-0801 埼玉県八潮市八條1868-5

広瀬病院通りぞい
八潮団地バスロータリーそば

TEL / 048-998-2048
FAX / 048-998-2034

バスでお越しの場合

八潮団地バス停留所・徒歩5分
八潮団地バス停留所・北公園入口・徒歩1分

お車でお越しの場合

広瀬病院から1分 駐車場完備(15台駐車可能)

当院の地図はこちら

当院ではクレジットカード決済がご利用いただけます(VISA、MASTER、NICOS、UFJ)