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愛犬のどんぶりと草加の筑前屋さんまで遠征

2019.10.20(日)


愛犬のどんぶり ニューファンドランド オス 11月5日で6歳 体重68キロ

どんぶりの夏期の散歩は、夜間に近場の野球場を一回りするだけですが、それでも暑がりのどんぶりは嫌がって、リードを着けると家から出ようとせず、でかい図体で座ったまま散歩に出るのを抵抗します。
普通の犬なら、散歩に行こうとすれば大喜びで飛び回るのですが、どんぶりは冷房が効いている部屋から出ようとしません。

やっと涼しくなり、我が家の愛犬のどんぶりにとっては、これから快適な季節になってきました。
今日も比較的涼しいので、どんぶりを散歩に誘うとまんざら嫌そうでもなかったので、半年ぶりに草加まで遠出しました。
本人はまさか草加まで行くとは思わなかったようで、毎年恒例の草加の筑前屋さんに到着したときは、ヘロヘロになっていました。
それでも久しぶりに筑前屋さんの店長さんに逢うと大喜びしていました。
いつものように筑前屋さんで私はビールを飲んで一休み、どんぶりも店員さんから氷水をもらって一休みしてから、八潮の自宅まで帰ります。
どんぶりのペースに合わせると片道で1時間ぐらい、早歩きで50分ぐらいかかります。

どんどん寒くなると、どんぶり君の夏がようやくやってきます。
これから土曜の夜は、草加まで遠征します。

日本口腔インプラント学会学術大会 福岡にて

2019.9.21(土)


9月20日(金)と21日(土)を休診させていただいて、第49回日本口腔インプラント学会学術大会 福岡国際会議場へ行って参りました。
学会の日程は、9月20日(金)から22日(日)で日曜の夜7時の便で帰宅する予定でしたが、台風のため急きょ予定を変更し、22日の学会は欠席して午前中の便に変更して無事帰宅できました。
前日に旅行会社に連絡をしておいたので、変更手続きがすぐにできました。
後でニュースを見ると、当日に手続きしようとした方は大変だったようで、前日にしておいてラッキーでした。

〈内容〉
「新規骨補填材としての炭酸アパタイト顆粒の臨床応用−その特徴、適応症と再生医療への展開」
宮本洋二 先生
徳島大学大学院医歯薬学研究部 口腔外科学分野

以前出席したGC社の「サイトランスグラニュール」で講演した開発者の先生の発表でした。
その時もおっしゃっていたように、人の無機質成分はハイドロキシアパタイトではなく、骨アパタイトは炭酸アパタイトで、この炭酸アパタイトの人工合成に世界で初めて成功しました。
2018年からGCからサイトランスグラニュールとして市販され、インプラント埋入前提とした日本で初めて認可された骨補填材です。
ハイドロキシアパタイトは体内でほとんど吸収しないそうですが、炭酸アパタイトであるサイトランスグラニュールは体内で吸収され、骨に置換するすぐれた骨補填材です。
このメカニズムについて、バイオオスと比較してこの特徴を比較しました。

「腸骨海綿骨細片移植による顎骨・顎堤再建」
飯野光喜 先生
山県大学医学部 歯科口腔形成外科学講座

我々一般の開業医には縁の遠い発表ですが、交通事故や悪性腫瘍で大きく顎骨を失ってしまった患者さんに行う、腸骨を移植して顎の骨を再建する発表です。
インプラントにも使用しているチタンメッシュを用いた顎骨再建術で、以前のチタンプレートを使用した物と異なりデジタル化によってかなり進化しているようです。

「顎骨の造成・増生の未来」
西村正宏 先生
鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 口腔顎顔面補綴学分野

「インプラント治療前に必要な処置とその時期」
木村英隆 先生
日本口腔インプラント学会九州支部

一昔前は、インプラント治療の適応症は完全無歯顎や多数歯欠損がほとんどで、しかも下顎に限定されていました。
オッセオインテグレーテッドインプラントの普及とGBRによる骨造成の登場、そして骨補填材の進化により腸骨移植を伴わない上顎洞挙上術が一般歯科医においても可能になり、
老人の補綴治療にとどまらず、若年者における少数歯欠損においても行われ、あらゆるケースに於いてインプラント治療の幅が増えました。
もはやインプラント治療は義歯やブリッジと並び、欠損補綴における第一選択となりつつあります。
それに伴い注目されるのは、歯周病患者のインプラント治療は避けて通れない問題です。
残存歯が存在するインプラント治療は、前処置として歯周治療は必然的に行われます。
歯周治療なくしてインプラント治療を行うべきではありません。
未だに歯周病罹患患者に歯周病治療せずに、インプラントを埋入している歯科医院があるようでインプラントの早期脱落のケースが見受けられるのは、非常に残念と思います。
この講演では、歯周病患者におけるインプラント治療においてのインプラント埋入外科手術前の歯周治療による口腔衛生管理と骨造成に焦点を絞った予知性の高いインプラント治療についてでした。

「歯周病患者に治療後インプラントを応用する場合の前処置とその意義」
東克章 先生
日本口腔インプラント学会九州支部

「インプラント治療前の歯周治療について」
谷口宏太 先生
九州インプラント研究会
歯周病で重度に骨吸収が進行した歯牙において、歯周外科や歯周再生療法で歯牙を保存すべきか、あるいは抜歯して隣在歯周囲の骨吸収の進行を防止すべきか、判断が迷うところです。
またインプラント治療の進化と共に、骨吸収がさらに進行する前に抜歯をしてインプラントを埋入した方が、口腔機能の長期安定性が期待できるという考えも出てきております。
骨吸収が進行すれば当然インプラント治療は骨造成の必要性により複雑になり、インプラント脱落率が高くなるばかりか、治療費用もかさんできます。
それを回避するために歯科医師が抜歯を勧めた場合、ここで患者に誤解されるケースは、術者がインプラントを埋入したいがために抜歯を勧めているのだろうと思われがちなことで、患者には十分な説明と理解をさせることが重要です。
この場合のインフォームドコンセントは歯周病治療とインプラント治療の両者が可能な歯科医師はできることですが、インプラント治療を行わない歯科医師や逆に歯周治療に力を入れていない歯科医師などではギャップが生じ患者も迷うところです。

世間では未だ抜歯する歯医者は、「ダメ歯医者」という都市伝説が根付いています。
私から言えば、抜歯の必要性があるにもかかわらず抜かずに、「抜歯をしない良い歯医者さん」という評判を意識した歯科医師のほうが、「ダメ歯医者」です。
そのようなことをすれば、最終的に患者に不利益をもたらします。
患者には、まず歯周病という病気のメカニズムと最終的にどうなるか、そして抜歯しないで無理に保存した場合のリスクを十分に理解してもらうことを前提としてから、初めて抜歯してインプラントを埋入するメリットおよびインプラント手術におけるデメリットを説明し、最後は患者自身に判断してもらえばトラブルなどは回避することができます。

「単層ジルコニア修復の可能性」
吉成正雄 先生
東京歯科大学

「モノリシックジルコニアの基礎的性質と臨床応用」
馬場一美 先生
昭和大学歯学部 歯科補綴学講座

「開業医に必要なジルコニア最前線」
野本秀材 先生
日本歯科先端技術研究所

台風接近のため翌日の学会は欠席しました。

インプラント学会 第10回学術シンポジウム

2019.8.4(日)

日本口腔インプラント学会関東甲信越支部
第10回学会シンポジウムに出席して参りました。
今回は、第10回記念大会ということで、全研修施設発表会が開催されました。

〈内容〉
「インプラント治療患者の予後について」
村上洋 先生
日本大学松戸歯学部付属病院 口腔インプラント科

過去30年のインプラント手術においてのデータで、埋入本数のピークは2007年から2010年で、それ以降は減少しているようです。
通常埋入と関連手術併用の埋入すなわち骨造成やサイナスリフトなどの関連手術が必要な割合としては、下顎で10%上顎で30%以上で関連手術が必要であったとのことです。
埋入後の脱落及び機能しなくなったインプラント体は、1.0%で、その原因はインプラント周囲炎がダントツの32%、オッセオインテグレーションの獲得失敗が25.3%、アバットメントの破損が20.0%、インプラント体の破損が14.7%あったようです。
破損は、男性に多く、臼歯部に頻発し、アバットメントの破損は単冠が多く、インプラント体の破損は骨吸収したインプラント周囲炎罹患症例に多く見られ、アバットメント破損症例は骨吸収の少ない症例に多かったようです。
また残存歯の予後に関しては、術前に失活歯が多く咬合支持が少ないケースでインプラント治療後でも残存歯が喪失するケースが多かったようです。

「歯科用コーンビームCTによるオステオトーム上顎洞挙上術で移植された炭酸アパタイトの短期観察」「骨吸収抑制薬関連顎骨壊死と口腔インプラント」
貝淵信之 先生
東京女子医科大学医学部歯科口腔外科学講座

「インプラント治療の長期的予後について」
古川達也 先生
新潟再生歯学研究会

「トルクコントローラーの再現精度」
石井通勇 先生
日本歯科大学付属病院 口腔インプラント診療科助教授

「飽和食塩溶液固定法遺体を用いた自家骨再手術におけるサージカルトレーニングの経験」
渡辺正人 先生
東京医科大学歯科口腔外科・矯正歯科・臨床講師

「難治性上顎洞炎に対して上顎洞底挙上術を行った症例について」
木村智憲 先生
埼玉インプラント研究会

「移植材を用いないサイナスリフト 安定した骨形成を得る術式についての考察」
金子貴広 先生
埼玉医科大学総合医療センター歯科口腔外科准教授

「チタン製骨接合剤を用いた移植材なしのサイナスリフトと開業医での導入について」
増田一生 先生
総合インプラント研究センター

西田哲也 先生
日本大学歯学部付属歯科病院 歯科インプラント科

「合併症から考えるラテラルアプローチの適応症及び術式選択」
山口菊江 先生
昭和大学歯科病院

「新潟大学病院インプラント治療部開設後10年間の臨床及び研究」
星名秀行 先生
新潟大学医歯学総合病院 インプラント治療部

「研修施設における認定講習会に対するアンケート調査 受講生は何を求めているか?」
加藤道夫 先生
一般社団法人横浜口腔インプラント研究会

「鶴見大学歯学部付属病院インプラントセンターの活動報告」
小久保裕司 先生
鶴見大学歯学部付属病院インプラントセンター

「長野県におけるインプラント治療病診連携に関する検討」
栗田浩 先生
信州大学医学部付属病院特殊紙歯科 口腔外科

「東京歯科大学におけるインプラント治療のリスクファクターの探求」
佐々木穂高 先生
東京歯科大学付属病院 口腔インプラント科

「簡易型クリーンブースと自動培養装置による再生医療の実践 PRPから幹細胞治療まで」
各務秀明 先生
松本歯科大学 総合誌か医学研究所教授

「UV照射による unsintered hydroxyapatite/poly-l-lactic acid material by UV treatmentの表面処理についての検討」
諸井明徳 先生
山梨大学付属歯科口腔外科

「上顎無歯顎に装着された2種の異なる形態の固定性インプラント支持補綴装置のモード解析」
鈴木章弘 先生
東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 インプラント口腔再生医学分野

「リアルタイムナビゲーションシステムを用いた埋入手術について」
勝田康弘 先生
日本歯科大学新潟病院 口腔インプラント科

「インプラント治療における一歩先のスタンダード〜4S(Short Simple Small Safe)Concept
中村雅之 先生
一般社団法人東京形成歯科研究会

「外傷後のインプラント治療と今後の課題について」
田村暢章 先生
明海大学歯学部付属明海大学病院口腔外科

「生物学的幅径を考慮したインプラントの埋入」
遠藤学 先生
インプラント再建歯学研究会

「インプラント治療におけるソフトティッシュマネージメント」
金森行泰 先生
公益社団法人日本歯科先端技術研究所

「インプラント治療におけるカスタムアバットメントと周囲組織について」
若井広明 先生
一般社団日本インプラント臨床研究会

「インプラント治療におけるdegital dentistry」
永田紘大 先生
神奈川歯科大学付属病院四個半場クリニックインプラント科

「3Dプリンタのインプラント治療への応用」
中川孝男 先生
ユニバーサルインプラント研究所

「インプラント治療におけるデジタルワークフローの応用」
新村昌弘 先生
みなとみらいインプラントアカデミー

以上、日本口腔インプラント学会関東甲信越支部の全施設からの症例発表でした。

愛犬のどんぶりと十国峠

2019.7.28(日)

愛犬のどんぶり(ニューファンドランド オス)と妻と3人で
箱根仙石原のペット同伴のホテルに1泊旅行に行って参りました。

毎回のことですが旅行の朝は、いろいろ支度を始めるとどんぶりはそれを察するのか、
はしゃぎ始めます。
狭い廊下を70キロもあるどんぶりが、はしゃいで弾丸のように走って往復します。
廊下にいる私たちは、衝突すると危険なので(以前飼っていたグレートピレニーズがはしゃいで、頭が私の足に激突して肉離れしたことがありました)どんぶりが突進して来ると
「行ったー!」と二人で声をかけながら、旅行の準備をします。

出発の準備が整うと「どんぶり様」のために、車のエンジンをかけ、冷房を最低温度にして冷やしておきます。
車がビンビンに冷えたら
いつものように妻と私はダウンを着ての移動です。

それでもどんぶり君は暑いのか、運転席と助手席の間に無理矢理入ってきて
車のインパネの空調の風が一番当たる所まで体を乗り出してきます。
車のギアをどんぶりの顔で動かして危ないので、いつも運転している私はギアを左手で押さえていると、どんぶりはその押さえている手の上に顎を乗せて、お気楽に涼しい風を顔で受けながらドライブを楽しんでいます。
そのため私は仕事以外でも肩こりします。

それに飽きると、どんぶりは後ろの座席に戻ろうとして、その時前足で私の太ももを踏んづけて立ち上がるのですが、それが痛いのなんのと!
どんぶり様は、ケッロとして後部座席に戻りますが、その後は後部のウィンドーを開けろと催促します。
ウィンドーを開けると窓から頭を出し、どんぶり君のたるんだ唇が風になびかれて気持ちよさそうにします。
それは、どの犬でもよく見る光景ですね。

そんなどんぶり様ですが、渋滞で車線変更するときは非常に重宝で
どんな渋滞でも、行きたい車線に入りたいときに後部座席の窓を開けてどんぶり様に顔を出させると、100%道を譲ってもらえるのです。
便利な犬です。

写真は、十国峠のケーブルカーに乗る前の写真です。
どんぶりの犬種のニューファンドランドは、よだれがすごいのでみんなアブちゃんを着けます。
(このアブちゃんは義母の手製ですが、何故か赤い十字架のポイントにしたため、一般の人から見ると特別な救助犬に見えるらしく、これを着けているとどんぶりを見た通りがかりの保護者は、子供がどんぶりを触ろうとすると「救助犬だから触っちゃダメ」とよく言われます。
ニューファンドランドは水難救助犬で有名ですが、鈍くさいどんぶり君は救助犬どころか泳げません。)

ここのケーブルカーは、どんぶり君のような超大型犬でも乗せてくれます。
ケーブルカーの座席は普通の電車などの座席より狭いので、平日で空いていたのでよかったのですが、どんぶり君が二人分以上座席を占領してしまいました。

十国峠の頂上には広いドックランがあり涼しく、ペットにはもってこいの場所でおすすめです。
ペット連れの方はドライブがてら、観光してみてはいかがでしょうか。

第14回BBCクラブ学術講演会出席

2019.7.21(日)

第14回BBCクラブ学術大会 「インプラント治療 未来への可能性」
インプラント学術講演会に出席して参りました。

〈内容〉
「インプラント歯科医としてのキャリア形成と継続的なインプラント臨床を考える」
演者 梁瀬武史 先生
神奈川歯科大学 客員教授

今やインプラントは、ブリッジや義歯に次いで欠損補綴の選択基準の1つになっております。
一昔前のインプラント治療は、高齢者中心の欠損補綴で多数歯欠損で従来のブリッジの補綴が不可能な症例に於いて行われるケースがほとんどでした。
しかし現在では、ブリッジが可能な少数歯欠損の症例においても、インプラントは健全歯質を削合せずに補綴可能なため、若年層にも広く行われてくるようになりました。
もはや、インプラントは保存・補綴・口腔外科などと同様に歯科治療の定着した診療科目となりました。
そしてインプラント治療は従来特定の歯科医師が主に行っておりましたが、現在は開業医の半数近くが施術する治療となっております。
そこで患者さんの歯科医療、インプラント治療への信頼の負託に答えられるような技術を習得して、身体的・精神的・経済的な不利益を生じさせることなく治療を行うことが重要となります。
そのためには、歯科医療人としてのコンプらにアンス遵守の歯科医療が必須条件で、医療安全の遵守は正確な診断、医療面接、施術環境の整備と感染予防など多岐に及びます。
インプラント治療を行う歯科医師は、いわゆるインプラント難民を送り出さないように十分配慮する必要があります。
そのためには、自院で対応が困難なケースにおいては、無理な対応はせず高次医療機関である大学病院のインプラント科へ速やかに紹介することも重要です。

「インプラント治療から歯科医療の未来を考える」
矢島安朝 先生
東京歯科大学口腔インプラント学講座主任教授

日本は、世界でも類をみないスピードで超高齢化社会に突入しています。
2015年における高齢者人口は、3,384万人で高齢化率は26.7%で過去最高値を更新し続けております。
一方、健康寿命は男性で71.19歳、女性で74.21歳で、平均寿命との差は男性で約9年、女性で12年となっております。
この平均寿命と平均寿命との差が縮まれば健康で元気な老後を迎えることが可能となります。
今回の講演では、この健康寿命を延ばすには歯科医師がどうあるべきか?
また、これからの歯科医療はどのように変化すべきか?
をインプラント治療と超高齢化社会をキーワードとして、歯科医療の未来について考えていきたい。

〈症例発表〉
●前歯部Socketshieldテクニックにおける臨床的検討
前川修一郎 先生
ハロー歯科院長

●Mytis Arrow Implant Systemを応用した上下顎即時荷重について
湯本欣也 先生
日本歯科大学卒業
ゆもとデンタルクリニック院長

●マティスナビゲーションシステムを用いたフルデンタルワークフロー
河合毅師 先生
インディアナ大学歯学部歯周学インプラント科客員講師

●ソケットリーマを用いた安全確実な上顎洞底粘膜挙上術
佐々木航 先生
けやき歯科院長

インプラントの最新の骨補填材 サイトランスグラニュール講演会出席

2019.6.30(日)

GC友の会 学術講演会
「骨再生治療の過去、現在、未来を語る」
骨補填材 サイトランスグラニュールの臨床評価とその実力
についての講演会に出席して参りました。

〈内容〉
「サイトランスグラニュールの臨床使用」
演者 宮本洋二先生
徳島大学大学院医歯薬学研究部口腔外科学分野

日本の歯科教育では、人の無機主成分はハイゴロキシアパタイトであると教えられますが、これは間違いで、骨の無機主成分は炭酸アパタイトだそうです。
ハイドロキシアパタイトは体内でほとんど吸収されませんが、炭酸アパタイトは体内で吸収されて骨に置換する性質があります。

「サイトランスによる骨再生の臨床的評価」
演者 水上哲也先生
水上歯科クリニック

骨補填材としての理想的な性質は、生態的親和性・骨伝導能と骨誘導能・マテリアルの多孔性・安定性・吸収性がよいこと・滅菌性・インプラントの安定と長期のインテグレーションなどです。
サイトランスグラニュールは世界初、骨の無機成分と同組成の人工骨の開発と実用化に成功し、歯科用インプラント治療で使用可能な人工骨として国内初の薬事承認されました。

「15年間におけるGBRに体する考え方の移り変わり」
演者 佐藤洋司先生
さとうデンタルクリニック

「Cytrans を用いた骨再生治療 従来法と新コンセプト」
演者 谷口陽一先生
谷口歯科医院

サイトランスグラニュールの特徴と従来の骨補填材に求める要件として
使用量に制限がなく、バーティクルサイズが安定し、その形状が鋭利でないこと。
また、吸収速度が速すぎないことと動物由来などの補填材と異なり患者の心理的抵抗がないこと、そして粉砕しにくいことです。
従来の骨補填材は、塡入時に補填したい部位以外に補填材が散乱してしまい、除去が困難でしたが、サイトランスグラニュールにおいては非常にまとまりがあり、充填しやすいのが利点と言えます。

「インプラント治療における再生マテリアルの重要性」
演者 吉松繁人 先生
吉松歯科医院

骨造成の原則として
一次閉鎖の確実な達成を行うことで、それには開放創にならないような術式で確実な減張
切開と縫合です。
また、骨組織再生部位の体積の確保で、骨欠損形態に合わせた適応症と吸収性の違う材料の組み合わせとメンブレンなどの使用方法、そして骨再生部位における安定性の確保が重要で必要に応じてチタンメッシュやピンを使用することです。
そして、サイトランスグラニュール使用において
吸収速度と骨置換のバランスを考慮すれば自家骨との混合が効率的に骨置換が進みやすいそうです。
サイトランスグラニュールも他の骨補填材同様、サイトランスを軟組織で被包化させないためにバリアー機能を有するメンブレンは必要となります。
重要なインプラントが長期安定性を維持するには、人工骨は必ずその補填材が吸収置換することですが、サイトランスグラニュールは吸収置換するので骨補填材として非常に有望なマテリアルと言えます。
Growth FactorすなわちCGFなどのコンビネーションテクニックを用いることでより効果のある骨再生療法ができる可能性があります。

「歯周・インプラント治療におけるサイトランスの臨床例」
演者 船登彰芳 先生
なぎさ歯科クリニック

サイトランスグラニュールを使用した臨床結果として以下のような報告がありました。
●吸収成膜とサイトランスと吸収成膜DBBMとの比較では、術直後と二次オペ時での、補填材の吸収量は同等であった。
●サイトランスグラニュールと自家骨を混合した場合、術後5ヶ月以内で新生骨の形成がかなり進み、5ヶ月以降は緩やかに骨形成が進んだ。
●サイトランスグラニュールに自家骨を混合すると、サイトランスグラニュール単独の場合と比較して、治癒期間の短縮がみられた。
●サイトランスグラニュールの骨形成には破骨細胞と骨芽細胞が関与している。
●時間経過と骨化の違いに於いて、5ヶ月と8ヶ月とでは差がなかった。
●3症例だけに於いて、個人差は認められなかった。

まとめとして
@ 歯周治療における再生療法やインプラント治療における骨造成に於いて、サイトランスグラニュールの応用は有効である。
A 操作性はDBBMと比較して、やや難がある。
B インプラント治療に於いて、骨造成を行う際に、内側にサイトランスグラニュール外側にDBBMを使用したハイブリッドの骨造成を行うとサイトランスグラニュールの流出防止がはかれ、より骨形成の促進と形態の付与が与えやすいかもしれない。
との臨床報告でした。

現在当クリニックでは、β-TCPのオスフェリオンやアローボーンを使用していますが、今後このサイトランスグラニュールも使用していきたいと思います。

口腔癌検査・診断講習会

2019.5.19(日)

本日、埼玉県歯科医師会主催の口腔癌検査・診断講習会に出席して参りました。

〈演題〉
●口腔癌検診・口腔粘膜病変や口腔癌をどう見分けるか
講師 高野正行 先生
東京歯科大学口腔顎顔面外科学講座 病院教授

●基礎疾患評価のための臨床検査データの読み方と口腔がん診断のための基礎〈病理〉
講師 松坂賢一 先生
東京歯科大学臨床検査病理学講座教授

●実習 デモンストレーション

●院内感染防止対策について
講師 笠原清弘 先生
東京歯科大学口腔病態外科学講座准教授

●口腔外科トピックス
講師 菅原圭亮 先生
東京歯科大学口腔病態外科学講座講師

まずは、今話題になっているタレントのHさんの舌がんの話題から始まりました。
口腔粘膜の病変は、多彩な病態と複雑な口腔形態であるのが特徴です。
口腔に発生する癌には、口腔粘膜の癌・肉腫・歯原性悪性腫瘍・唾液腺悪性腫瘍があり、口腔癌の好発部位は、舌がんが口腔癌全体の60%を占め、続いて歯肉癌が18%、口底癌が10%、頬粘膜癌が9%、口蓋癌が3%となっています。
そして口腔癌のほとんどは口腔粘膜から生じる扁平上皮癌です。
早期に見つかればほとんどが治癒しますが、進行すると他のがんと同じように周囲の組織に拡大して頸部のリンパ節などに転移してしまいます。
進展してしまった口腔癌の治療後には、食事や会話などに大きな機能障害を生じてしまいます。
口腔癌は世界で11番目に多い癌で、日本では癌全体の1〜2%を占め次第に増加して欧米先進国並みとなり、逆に欧米先進国では減少してきているものの、日本人男性では増加傾向にあります。
口腔内は、口唇や歯牙や舌などからなる複雑な形態と構造のため、細かく観察しようとすると発見が難しく、さらに口腔粘膜には歯周病や口内炎などの多くの種類の病気があり、それぞれが様々な色や形を現します。
また、専門医でもちょっと診ただけでは良性と悪性などを見分けるのは困難で、口腔癌の早期発見のためには詳細で慎重な審査が重要となります。
口腔癌の危険因子は、喫煙・飲酒・慢性の機械的刺激・化学的刺激・炎症による口腔粘膜の障害・ウィルス感染・加齢などがあげられます。
病理的に口腔粘膜の癌は、扁平上皮癌が最も多く、その他に類基底扁平上皮癌・腺様扁平上皮癌・紡錘細胞癌・腺扁平上皮癌・未分化癌などに分類されます。

口腔粘膜病変の視診のポイントは、白・赤・黒などの色の変化の観察、凹凸の不正や不正形などの形の変化の観察、大きさや広範囲になるものなどのサイズの確認、何カ所もあるかの数の確認、そして形態の変化や大きさが大きくなるなどの形態の変化の観察などが重要となります。

粘膜が白くなる病変としては、角化の亢進や上皮の肥厚などで白板症・口腔扁平苔癬・口腔カンジダ症・アフタ性口内炎などが疑われ、白板症は前癌病変です。
粘膜が赤くなる病変としては、血管の造成や角化の減少などで、紅板症・口腔扁平苔癬・多形滲出性紅斑・天疱瘡などが疑われ、紅板症は前癌病変です。
粘膜が黒くなる病変としては、メラニン細胞の形成や外来色素沈着によるメラニン色素沈着・色素性母斑・悪性黒色腫・外来性色素沈着・黒毛舌などです。

いずれも早期発見が重要で、口腔粘膜癌は表在性で発見されればほぼ100%治癒し、2センチ以下の早期の癌なら転移はなく5年生存率は約90%となります。
口腔内に異変を見つけたり、通常1〜2週間で治癒するはずの口内炎が1ヶ月以上続くなどの症状がみられた場合は、早めに歯科医院を受診することが予防策となります。

今年のゴールデンウィーク

2019.5.2(木)


今年のゴールデンウィークは、愛犬どんぶりと妻と私の3人で山中湖にあるペット同伴のホテル「ドッグリゾートワフ」に1泊旅行しました。
超大型連休の中日なら、高速道路の渋滞が少しは回避できるだろうと、5月1日に予約を取りました。
ナビで八潮から山中湖に設定をすると予想到着時間が、2間30分と出て一安心しました。
お昼ご飯は、山中湖のペット同伴OKなレストランのどこにしようかと妻と話しながら
午前8時に自宅を出発して、八潮南インターから首都高速に乗り、予想以上にスイスイで万年渋滞の両国ジャンクションも難なく通過しました。
連休中日を選んで大正解!と思いきや
東名高速に入るやいなや渋滞が始まり、急にノロノロ運転になりました。
ナビの予想到着時間が、どんどん延びていき予想到着時間がなんと1時半に伸びてしまいました。
午前11時頃ようやく海老名パーキングエリアに到着して小休止。
山中湖での昼食は諦めて、どんぶり君のおしっこタイムがてら、ここで昼食を取ることにしました。
もちろんペット同伴のレストランはないので、たこ焼きを買ってベンチで昼食を済ませました。
その後、高速道路本線に入りましたが、やはり超渋滞は御殿場付近まで続いていました。
結局、山中湖に到着したのは午後2時過ぎでした。
その後のニュース番組では、今回の大型連休の渋滞情報はことごとく外れてしまったようで、私のように連休の中日ならすいていると考えた人が集中してしまったためとのことでした。

ドッグリゾートに到着したときは、雨が降り出し外にある大きなドッグランには行けなかったので、大型の室内ドックランにつれて遊ばせました。
犬が怖いどんぶり君はいつものように、私たちのそばにべったりくっついて、他の犬と遊ぼうとしません。
すると中型犬がどんぶりの所によってきて挑発してきました。
ビックリしたどんぶりは逃げましたが、執拗に追いかけ回され、どんぶりの大きさの4/1にも満たないこの犬にマウンティングまでされてしまいました。
大きいくせに鈍くさいことがばれたのでしょうね。
どんぶりの気持ちとしては、「早く部屋に入りて〜」だったと思います。
そしてチェックインの時間になったので、やっとどんぶりは怖い犬たちから解放されました。
また、水難救助犬のくせに水が怖いどんぶり君は今回はプールなしだったので、それも安心していました。

翌日は、晴天で朝早く山中湖を散歩しました。
写真は、朝の元気などんぶりです。

帰りは横浜の森林公園によって園内を1周散歩して、さらに山下公園によるために中華街のそばの駐車場に車を止めました。
散歩が嫌いなどんぶり君は、もう散歩したくないと車から降りようとせず、説得してようやく車から引きずり出しました。
山下公園を往復して、元町も散歩して帰途に向かいました。
どんぶり君は、前日の犬に囲まれた精神的な疲労と散歩づくしの2日間だったので、車中はもちろん、翌日の夕方まで寝っぱなしでした。

ジョージ クリントン? ライブに行ってきました。

2019.4.29(月)


P-FUNKの神様GEORGE CLINTONのライブに行ってきました。
これでライブツアー最後で引退と言うことで開催されたビルボードライブは満席。
グッズ売り場も長蛇の列。
そしてライブ開始!
と同時に白いコートを羽織りハットとサングラスをかけたGEORGE CLINTONがもう登場?

約20年前に赤坂でライブを行ったときは、ライブが始まってもバンドメンバーが延々と演奏をし、もったいぶらして30分以上してからやっとGEORGEが仙人のように登場し、まるで教祖様のようなカリスマ性があった。
そして大ヒット曲の「Knee Deep」を30分ぐらい演奏し、日本人たちのノリがあまり良くなかったのが気に入らなかったらしく、途中でステージから出て行ってしまったのを覚えています。

ところが、今回はいきなり登場?
このおじさんは前座のバンドメンバーかな?
でも、全然歌わず椅子に腰掛けているから、おじいちゃんになったGEORGEか?

演奏している曲はヒット曲ではなく、 聴いたこともないブラックロックばっかり。
昔のFUNKADELICの曲なのかな〜
体型はGEORGEに似ているけど、帽子とサングラスで顔は見えないが肌はピチピチで、どう見ても40代ぐらいのおじさんだ。
たまに発するのは「ハッ」とか「ホッ」というかけ声だけ、声はGEORGEではない。
やっぱりこのおじさんは、前座のメンバーだったのか

またもったいぶらして、GEORGEは偉そうに登場してくるんだと思いきや、
「Give Up The Funk」が始まったが、肝心の歌詞「Tear The Roof Off The Sucker」
を歌わず、コーラス部分しかみんな歌わない。
あっという間に曲が終わり、「Flash Light」が始まったがこれも同じでコーラスばっか。
そして「Knee Deep」に変わったがGEORGEが歌っているパーツは違う人が歌い始めた。
オーディエンスもなんかおかしいと感じ始め、ノリが全くなくなった。

やがてMCのメンバー紹介が始まり、「GEORGE CLINTON!」と言ったので
おお〜っ やっと登場するのかと思ったら
あのコートのおじさんが両手を挙げた。
何だ! 影武者? 
未だに日本人はなめられてこんな事されるのかと
どうでもいいけどアンコールもせず、オーディエンスのコールもなく、いつの間にかライブは終了。
最悪のライブでした。
帰りの電車のなかで、スマホにダウンロードしている「Flash Light」を2回連続して聴いて耳を整理しました。

「教えて!歯を守る歯周治療」 歯科医師・歯科衛生士にできること 出席

2019.4.21(日)

本日、大手歯科材料メーカー GC主催の東京ステップアップ講演会に出席して参りました。
演題
「教えて!歯を守る歯周治療」
歯科医師・歯科衛生士にできること

〈内容〉
テーマ1:歯周治療の診査・診断からのコンサルテーション
「診査・診断の勘所 原因を考え、患者さんの情報を読み取る歯周治療とは」
林 美穂 先生
福岡県福岡市開業 林美穂医院
診査・診断力の磨き方
●常に手抜きをしないこと
●デンタルX線にこだわること
●規格性のある口腔内写真を撮影すること
●常に病状・症状の原因を考えること
●スキルを磨き、引き出しを多くもつこと
●資料をそろえてコンサルテーションの時間を取ること
●治療期間と治療費を患者さんにつたえること
●結果にこだわり、経過を診ること

デンタルX線について
撮影は、被写体がフィルムの中に完全に収まり、両隣在歯が完全に写り、咬合平面がフィルムの線と平行にし、被写体が実物大で変形していないこと、被写体のそれぞれの線が鮮明かつ明瞭であることです。
そして正常な歯周組織のデンタルX線像を把握していることで、それは歯根全体が歯槽骨内に植立され、鮮明な歯槽骨頂線の連続性が確認され、鮮明な歯根膜線と歯槽硬線が可能な限り薄く均等な幅で確認でき、鮮明かつ明瞭な歯槽骨梁が 認められることです。
正常像を理解していなければ、異常や病変は発見できません。

エンド・ペリオ病変は、T型であるエンド由来型、U型であるエンド・ペリオ由来型、V型であるペリオ由来型の3種類に分けられます。
T型のエンド由来型が疑われる場合では、まず根管治療を行いSRPは根管治療が終了し再評価後に必要があれば行い、患歯を不用意に触って歯根膜を傷つけないことが重要なことです。
U型であるエンド・ペリオ由来型の併発型では、一般的には根尖病変に対するアプローチを優先して行い、根尖病変の縮小を待ってから歯周組織再生療法などを行いますが、根尖性歯周炎と辺縁性歯周炎のそれぞれの病変が交通してしまった場合の治療は困難となります。
V型であるペリオ由来型は、歯周炎の進行により歯頚部から根尖方向に向かって骨吸収が進み、根尖孔や側枝から歯髄に感染して上行性歯髄炎となるため根管治療後に歯周組織再生療法が必要となることがあります。

咬合について
「咬合力により生じる深部歯周組織であるセメント質、歯根膜、歯槽骨の障害であり、健全な歯周組織に過度な咬合力が加わり生じる一次性咬合性外傷と、歯周炎による組織破壊の結果、支持歯槽骨が減少して生じる二次性咬合性外傷に分けられる。
咬合性外傷は一歯単位の診断名である。」
が咬合性外傷の定義となっております。
一次性咬合性外傷とは、正常な咬合状態におかれている歯の歯周組織には通常作用しないような無理な力が働いて、外傷性変化を生ずるような場合を一次性咬合性外傷と言います。
高過ぎる充填物や補綴物、歯列不正、ブラキスズム(歯ぎしり)、パイプや金属を加えるという習慣などによって起こるものです。
二次性咬合性外傷とは、歯周組織の負担能力が低下したために、外傷性変化を生じる場合を二次性咬合性外傷といい、歯周病によって歯周組織の支持力が減弱して起きるものです。
臨床的には、咬合時痛、打診痛、歯の動揺などの症状を呈するものです。
咬合性外傷のX線所見としては、
歯根膜腔の拡大、歯槽硬線の消失や肥厚、歯槽骨の吸収、根の吸収、セメント質の肥厚などがみられます。
臨床所見としては、
歯の生理的動揺以上の動揺、早期接触、著しい咬耗、深い歯周ポケットの形成、歯牙の病的移動、アブフラクション(くさび状欠損)、歯牙の破折などがあります。

「患者さんの意識を変えると歯周治療が変わる」
佐々木 猛 先生
医療法人 貴和会 新大阪歯科診療所

歯科医師が歯周病の治療をするにあたり、患者さんが感じている歯周治療においては大きなギャップがみられるのが、治療を困難にしていると思われます。
歯周病専門医である佐々木先生もかつては熱心に治療の説明を行ったにもかかわらず、何故か治療を中断してしまう患者さんが見受けられたそうです。
その理由がわからず、ある日自分が内科にかかったところ、担当の医師がレントゲンを見せながら、病状の説明と治療について説明を行ったそうです。
先生が「レントゲンの画像のここに影があるでしょ」と説明されても専門家ではないので、わららなくても「はい」と言って説明を聞き診察を終えたそうです。
家に帰って振り返ってみたところ、自分の患者さんに対する歯周病の説明もこれと同じ事だったのかと気づいたそうです。
どういう事かというと、医師は患者さんにわかりやすい言葉で話したもののドクターサイドから見た病状と治療の説明しかしていなかったということです。
その後佐々木先生は、治療の説明はもとより病状が進行と治療しないことのリスクについて詳しく説明するようになってからは、中断する患者さんは激減するようになったとのことです。

虫歯の治療では、ほとんどが痛みを伴い痛みを取りたいという願望や実質的な欠損があるので、その穴を修復したいという願望があります。
また、治療していくに従って歯の状態が変化していくので治療の進行具合がわかりやすいので、患者さんは最後まで治療に通い続けられます。
一方歯周病においては、初期から中期の症状は虫歯と異なり自覚症状に乏しいので、ほとんどの患者さんは放置してしまいます。
自覚症状が現れる腫れ、排膿、出血、咬合痛、歯牙の動揺が認められてから来院される患者さんがほとんどで、その段階では遅すぎで歯牙を残存させるのも困難になり抜歯する場合も多く見受けられます。
また歯周病の治療法は、治療を開始しても虫歯の治療と異なり、治療法が単調で長期間かかり、治癒の進行具合も虫歯のように目に見える変化がないので、通院するのが長続きせず中断してしまう患者さんも多くおります。

歯科検診を定期的に受診する患者さんは、歯科医師に歯周病の進行程度を発見してもらえますが、そうでない方はなかなか病変を自分で発見し通院するということは難しくなってきます。
ことに虫歯がない人は通院の必要性を感じないためか、歯周病の発見が遅れる患者さんが多々いるように思われます。
また、虫歯治療で通院されている患者さんでも、歯周ポケットの検査結果が悪く歯周病治療の必要性を説明しても同意してくれない場合があります。

その理由は、
「痛くないから」
「通院が面倒」
「治療に時間がかかるから」
「今の状態で十分食べられるから」
などです。
歯医者には痛くなってから行くという習慣が現在の日本ではまだ定着しているようです。
虫歯と違って痛みもなければ、穴が開いて気持ちが悪いわけでもないので、確かに通院は面倒なので、そのように思われてしまうのも分からないわけではありません。

しかし、この痛くなってから歯医者に行くという習慣をつけてしまったのは、我々歯科医師の仕業だと思われます。
かれこれ50年前は、歯科医師不足でどこの歯科医院も大混雑で虫歯の治療に日々追われていました。
虫歯の治療が終わると「これで治りました。痛くなったらまた来て下さい。」と言って治療を終えておりました。
メインテナンスの必要性どころか、虫歯を削って治すことで精一杯だったのです。
歯科医院でのリコールなどせず、痛くなったら来るところということを歯科医師が呼びかけてしまっていたのです。
欧米では、子供の頃から定期検診は習慣になっていますし、予防歯科王国のスエーデンでは定期検診が義務づけられており、定期検診に行かない人は医療費が高くなるそうです。
また、日本は保険で歯科治療が安く受けられますが、諸外国での歯科治療はかなり高額になるので虫歯予防や歯周病予防に気を配るようです。
因みに補綴治療(歯を詰めたり、かぶせ物をする治療)が保険適用なのは日本だけです。
その他の国は、補綴物は全て自費の治療になってしまうので、高額になるので患者さんもそうならないように歯のお手入れに気を遣いますが、日本では保険適用なので安価に補綴治療を受けることができるため、「虫歯になったら治せばよい」「歯周病で歯が抜けたら入れ歯を入れればいい」という安易な考えがあるのではと推測されます。

歯周病に関しても50年前は、歯周病の治療も確立はしておらず、歯科医師の多くは歯周病に関しては知識も薄く、治療しても治らない病と思われ、抜歯して補綴するという治療が主流でした。
健康保険の制度も非常に悪く、なんと驚くことに30年前の老人医療では歯周病治療に保険が効かなかったことです。
老人になるほど歯周病のリスクが高まるのに
政府の政策では、老人は歯周病になったら抜歯して入れ歯を入れておけばいいのかということでしょうか?
こういった経緯もあり未だに日本は、先進国の中では歯周病後進国どころか歯の後進国と言われています。

我々歯科医師が、もし自分自身が虫歯ができてしまうのと歯周病になってしまうのと、どちらを恐れるかというと、歯周病と答える歯科医師がほとんどだと思います。
虫歯があったということより、歯周ポケットが4oの歯があったという方が、私はよっぽどショックを受けます。
虫歯は今の歯科医療技術において人工物の充填や補綴で全て修復は可能です。
ところが歯周病は、骨がなくなる病気です。
近年、様々な歯周組織の再生療法も出てきましたが、まだまだカリエスの修復の比ではありません。
虫歯は発症しても何とかなりますが、歯周病は歯そのものを失ってしまうのです。

「歯がなくなったのならインプラントでもすればいいじゃないか」と思われるかもしれませんが、インプラントは骨に埋めるものなので肝心な骨がしっかり残っていなければ困難です。
(インプラントの進化で骨を造る様々な方法もありますが、人工的に増やした骨はやがて吸収し、なくなってしまします。)
話しを戻すと、当然我々歯科医師は歯の専門家なので歯の病気について様々な情報と知識があるので、恐ろしい結果も十分承知しています。
一方患者さんは、虫歯に関する知識は多少あるものの、歯周病に関してはほとんど知られていません。
「リンゴをかじって歯茎から血が出ませんか?」という有名なフレーズがありますが、それが歯周病の目安と思っている人も多いようです。
リンゴをかじって血が出るようになったら歯周病の末期なのです。

かつて歯科医師も虫歯の治療はしても歯周病の治療はしない医院が多くありました。
現在でも歯石取りはしても歯周治療はしない医院があるようで、歯周病の患者さんに治療を進めた場合に「どのような治療をするのですか?」とか「今まで歯石取りしかしたことがないです。」としばしば言われることがあり、歯石取りが歯周病の治療と思っている方も多く見受けられます。
歯周病治療を行っている歯科医院では歯周病の治療をするに当たって、以前の佐々木先生のように症状の説明・治療方法・治療期間・治療費の説明はしていると思われます。
私が学生の時も歯周病の治療で重要なのは“動機付け”と教わってきました。
しかし歯周病でよっぽど懲りた患者さんじゃない限り、しっかり説明しても、なかなか治療が続かない方がいるのが現状です。

それは、いくら歯周病の症状や検査の結果や治療方法を説明しても、患者さんからすれば方法を聞かされているだけだからです。
(医科の治療においては、方法を聞かされただけでも治療をしないと、身体の具合が悪化し、最悪の場合は死に至る事もあるので、治療を続けます。)
ほとんど自覚症状がない歯周病では、それだけでは治療の動機付けにはなっていないのです。
先ほど述べたように私は、虫歯があったことより歯周ポケットが4mmあったことの方がショックであるというのは、歯周病という病気について専門的な知識があるからです。
多くの患者さんは虫歯の心配はしても歯周病の心配はあまりしない方が多く見受けられます。
これは病気について知らないからだと気づきました。
わたしも佐々木先生と同じ発見をしました。
それから私は、歯周病の患者さんに治療を進める場合は、特別にカウンセリングの時間をとり、治療方法の説明の前に、歯周病とはどのような病気であるのかを詳しく説明するようにしました。
すると患者さんは、次に説明する治療方法について興味を示してくれました。
もう他人事とは思えないからです。
この方法をとってからは、歯周病治療を中断する患者さんは激減し、リコール率も上がり、
そして歯周ポケット検査をしても聞き耳を立てて意識するようになりました。
今後も歯周病の患者さんが来院されたら、軽度重度にかかわらず歯周病にかかっていることを認識してもらい、どういう病気なのかということを理解していただき、予防と治療に取り組んで行きたいと思っております。
 
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