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日本口腔インプラント学会2日目

2025.10.26(日)


本日は、日本口腔インプラント学会学術大会2日目です。
本日も朝から福岡国際会議場に行ってまいりました。

〈内容〉
サイナスリフトの基本原則と不具合への対処法
●大学病院におけるサイナスリフトの存在意義・臨床・研究・教育の統合的実践
川奈 裕賢 先生
神奈川歯科大学歯科インプラント学講座 顎口腔インプラント学分野

●サイナスリフトの標準治療と具具合の対処法
堀内 克哲 先生
日本口腔インプラント学会指定研修施設ジャシド施設長

●インプラント治療に伴う上顎洞病変に対する耳鼻咽喉科医の役割
坂本 菊雄 先生
坂本クリニック耳鼻咽喉科

インプラント治療における医療DXを考える
●エビデンスに基づいたデジタルインプラント補綴
笹田 雄也 先生
日本口腔インプラント学会九州支部

●インプラント治療におけるデジタライゼーション
丸尾 勝一郎 先生
東京医科歯科大学 インプラント外来 非常勤講師

●歯科診療記録のデジタル・トランスフォーメーション
岡 真太郎 先生
大阪大学歯学部付属病院オーラルデータサイエンス共同研究部門

DXが実現するインプラント治療と矯正治療の統合的アプローチ
●インプラントと矯正治療を必要とする包括的治療における最新の治療戦略
新村 昌弘 先生
みなとみらいインプラントアカデミー

●DXが切り拓く次世代の歯科戦略 インプラント×アライナー矯正の融合革命
長尾 龍典 先生
日本口腔インプラント学会近畿北陸支部

●アライナー矯正 さらなるDXの進化
槙 宏太郎 先生
昭和医科大学歯科病院

がん治療とインプラント・インプラント周囲薬剤関連顎骨壊死を中心に
●インプラント周囲に生じる薬剤関連 顎骨壊死の予防
岸本 裕光 先生
兵庫医科大学医学部 歯科口腔外科学講座

●薬剤関連顎骨壊死(MRONJ)におけるインプラント関連病変の実態と外科的対応
山内 健介 先生
東北大学歯学研究科 顎顔面口腔再建外科学分野

●放射線治療 非吸収性骨補填材で考慮すべき顎骨壊死のリスク
日比 英晴 先生
名古屋大学大学院医学系研究科 頭頚部感覚器外科学講座

ザイゴマインプラントについて考える
●大学病院での臨床現場からザイゴマインプラントを考える
佐藤 大輔 先生
昭和医科大学歯学部 インプラント歯科学講座

●ザイゴマインプラント周囲の解剖
岩永 譲 先生
テューレーン大学医学部 脳神経外科学講座

●ZYGOMATIC IMPLANTSの功罪
上杉 崇史 先生
昭和医科大学歯学部 インプラント歯科学講座

以上2日目は、上顎インプラント・上顎洞関連の専門的な貴重な講演でした。

日本口腔インプラント学会1日目

2025.10.25(土)


昨日から休診して日本口腔インプラント学会学術大会出席のため博多に参りました。
本日より学会のメインプログラムが始まり、早朝から会場の福岡国際会議場に足を運びました。

〈内容〉
口腔インプラント治療に必要な知識と技術を再考する
●補綴からインプラントを考える
横山 敦朗 先生
北海道大学大学院私学研究院 口腔機能補綴学教室

●口腔外科手術の「基本のキ」
栗田 浩 先生
信州大学医学部 歯科口腔外科学教室

●インプラントの軟組織の付着維持に必要な材料学的知見
吉成 正雄 先生
東京歯科大学

●力を診る インプラント治療の考え方の返還から俯瞰する
市川 哲雄 先生
徳島大学名誉教授

超高齢化社会に対応したインプラント治療
●超高齢社会におけるインプラント治療の留意点
萩原 芳幸 先生
日本大学歯学部 歯科インプラント科

●オールフレイルと訪問診療からインプラント治療を考える
古屋 純一 先生
昭和医科大学大学院歯学研究科 口腔機能管理学分野

●2040年に向けて長寿時代のインプラント治療を考える
野村 智義 先生
日本歯科先端技術研究所

広範囲顎骨支持型装置における補綴治療・維持メインテナンス
●広範囲顎骨支持型装置の長期安定に向けたメインテナンスの重要性
三宅 実 先生
香川大学医学部 歯科口腔外科学講座

●広範囲顎骨支持型装置における補綴治療およびメインテナンス
小山 重人 先生
東北大学病院 顎顔面口腔再建治療部

●広範囲顎骨支持型補綴の長期維持管理
立川 敬子 先生
愛知学院大学歯学部 冠橋義歯・口腔インプラント学講座

インプラント周囲炎の発症を予防するための重要なポイント
●インプラント周囲炎予防のための骨形態にあったインプラント形状の選択基準
小宮山 彌太郎 先生
昭和大学客員教授

●インプラントを長期安定させるための軟組織封鎖性の維持を考える
辰巳 順一 先生
朝日大学歯学部 口腔感染医療学講座 歯周病学分野

●長期維持安定のための補綴形態・材料の選択とは
樋口 大輔 先生
松本歯科大学 歯科補綴学講座

シュミレーション診断とガイデッドサージェリー
●CT画像とデジタルデータの誤差について
小室 暁 先生
大阪口腔インプラント研究会

●リアルタイムナビゲーションが拓く新たな可能性 臨床応用と教育的意義
城戸 寛史 先生
福岡歯科大学口腔インプラント学分野教授

●静的ガイドによるガイデッドサージェリーを成功に導くための留意点
木津 康博 先生
東京歯科大学口腔インプラント学講座

口腔インプラント治療における再生医療の現状と将来展望
●マイナスの観点から口腔インプラント治療に必要な再生医療を科学する
黒嶋 伸一郎 先生
北海道大学大学院歯学研究院 口腔機能学分野 冠橋義歯・インプラント再生補綴学教室

●細胞移植に頼らない再生医療の最前線
秋山 謙太郎 先生
岡山大学学術研究院医歯薬学域 咬合・有床義歯補綴学分野

●FGF―2 製剤が変える歯科再生医療の将来展望
村上 伸也 先生
大阪大学大学院歯学研究科 口腔治療学講座

インプラント補綴設計のエビデンスと臨床
●審美領域におけるインプラント上部構造の設計
中野 環 先生
大阪大学歯学部付属病院 口腔補綴科・口腔インプラントセンター

●少数歯欠損に対するインプラント補綴設計
佐藤 洋平 先生
鶴見大学歯学部 口腔リハビリテーション補綴学講座

●インプラントオーバーデンチャーの設計
金澤 学 先生
東京科学大学 大学院医歯学総合研究科 高齢者歯科学分野

以上10月25日(土)のメイン講演でした。

日本デンタルショー

2025.9.28(日)


本日、パシフィコ横浜にて日本デンタルショーに行ってまいりました。
デンタルショーとは、最新の歯科器材を展示する日本最大の展示会です。

昨年の展示は、口腔内スキャナーがメインでいろいろなメーカーから説明を聞き
当クリニックも導入しました。
口腔内スキャナーとは、今まで歯型をとる場合にはアルジネートやシリコンなどで印象をとるのが当たり前でした。
デジタルが普及して、デジタル印象といわれる口の中をスキャンしてその画像をもとにかぶせものが製作できるようになりました。
今後は、このデジタル印象が主流となると思われますが、まだコストの面やアナログのシリコン印象などに比べて欠点もあります。

今年は、特に目玉となる商品はありませんでしたが
デジタルが普及して歯科界でも今やデジタル機器は、最新の歯科治療には不可欠となりました。

現在では、各ユニットにパソコン・デジタルレントゲン・CT・マイクロスコープ・口腔内スキャナー・CAD-CAM
受付では、レセコンはもちろんのことネット予約・自動精算機の導入
それに付け加えて広告もホームページ制作も当たり前になってきました。

余談ですが、一昔前と違ってこれから新規開業する歯科医院は、このような高額なデジタル歯科機器を多数購入しなければ、開業できないので本当に厳しい経営となります。

どんぶり君のファンの皆様ありがとうございます。

2025.8.12(火)


我が家の愛犬のどんぶり君が天国に行ってからの初盆です。
多くのどんぶりファンの方からたくさんのお花をいただきました。
また、お花を届けていただいた際も
お悔やみとどんぶり君のために泣いてくださって、さぞかしどんぶり君も天国で喜んでいたと思います。

中にはどんぶり君の訃報を電話でお知らせした際、泣き崩れてしまった方もいました。
本当にどんぶり君は皆に愛されていたと実感させられました。

ファンの皆様 本当にありがとうございました。

愛犬のどんぶり君天国へ

2025.8.3(日)

昨日、我が家の愛犬どんぶり君(ニューファンドランド・オス)が天国に行きました。
11歳9ヶ月でした。
超大型犬ニューファンドランドの平均寿命は7〜8歳なので、もうじき12歳のどんぶり君は大往生です。

昨年の夏に肺炎を患い、これまで2回も三途の川を渡りそうになりましたが
昼夜介護し何とか持ち直しておりました。
今年に入ってからは、元気に回復して食欲も旺盛で67sまで太りましたが
今度は、後ろ足が老化のため引きずるようになり歩行困難になってしまい、鍼灸治療をしておりました。
しかし、先週より食欲はあるもののすぐに嘔吐してしまい脱水症状がでたため入院しました。
そして木曜日に誤嚥性肺炎を起こし、土曜日早朝急変し天国に行ってしまいました。

この日はどんぶり君と妻とわたしの三人で、部屋を16℃に冷やし冬装備して初めて三人で川の字で一緒に寝ました。

今までセントバーナード、オールドイングリッシュドッグ、グレートピレニーズ、ジャイアントシュナウザーと大型犬を飼っておりましたが、
このニューファンドランドは、本当に平和主義で他の犬に怒ったこともなく人間も子供も大好きで番犬にならないほど優しい犬でした。
どんぶり君は、怖がりで人間以外は何でも怖がり、ドッグランに行っても犬が怖いのでチワワぐらいとしか遊べませんでした。
また、家の廊下は走りますが、外で走ったのは今まででたったの1回だけです。

ニューファンは、カナダの雪国の水難救助犬ですが、どんぶり君はプールに連れて行けば溺れるし、雪が積もれば雪が怖いと外に出ようとしない始末。
とにかく何でも怖いどんくさいどんぶり君でした。

どんぶり君の名前の由来は、この前にもニューファンドランドを飼っておりました名前はやまお君
しかし、わずか半年で先天性の心臓病で亡くなってしまいました。
あまりご飯を食べれない子だったので、新しく来たニューファンはたくさんご飯を食べてくれるように「どんぶり」と名付けました。
また、器の大きい犬になって欲しいのもあってどんぶりとしましたが、器が大きいかはかりませんが、優しいけれど何でも怖がるノミの心臓でした。

また、どんぶり君のあだ名は「ポンちゃん」です。
由来は、どんぶり君はほとんど家で1日中寝ていますが、私や妻が近づくと後ろ足をあげてすぐにおなかを見せて撫でろポーズをしていました。
おなかを見せるのでポンポコと言っておなかを撫でていたので、ポンちゃんになりました。

今まで、どんぶり君をかわいがってくれたファンの皆様ありがとうございました!

OAM先進インプラント DENTURE IN ONE SEMINAR 受講

2025.7.27(日)


本日、OAM(大口式)インプラント デンチャーインワン研修会に出席して参りました。
以前も受講したTUMデンチャーを使用したIOD(インプラント・オーバー・デンチャー)の講習会ですが、今回はOAMを開発した大口弘先生がご講義されるということで、前の講習会の内容とかぶりますが参加してまいりました。

デンチャーインワンとは、下顎の奥歯がない少数歯欠損のケースにおいて
欠損部に数本インプラントを入れて固定式の上部構造を入れるのではなく
たった1本のインプラントを入れてそこと残っている歯を利用してノンクラスプデンチャーを装着するというものです。
これまでは、例えば片側の奥歯が2〜4本ない場合は、入れ歯では回転を防ぐために反対の奥歯までクラスプ(金具)をかけなければなりませんでした。
そのため下の前歯の裏側に入れ歯の床が通るので舌の動きが制限され、発音障害や味覚障害が起こります。
しかし、最後方にインプラントを1本入れればそれを維持装置として反対の歯にクラスプをかけることなく、片側だけのコンパクトなノンクラスプデンチャーにすることが出来るのです。
入れ歯ではありますが歯が数本ないケースでも、たった1本のインプラントですむためコストパフォーマンスに優れています。
そして、最後方部にインプラントを埋入することによって義歯の沈下と骨の吸収が防止されます。
入れ歯の金属のクラスプ(金具)もなく、入れ歯が入っているようには見えないので見た目も綺麗です。
また、このノンクラスプデンチャー本体は超強化プラスチックであるエンジニアリングプラスチックを使用したデンタエンプラTUMですので、破折しません。
他のノンクラスプデンチャーは破折をすると修理は出来ないので再製作となってしまいます。
また、入れ歯の下の歯肉が下がると入れ歯との間にすき間があいて食べ物が挟まりやすくなってしまいます。
TUMデンチャーは、一般のノンクラスプデンチャーと違ってその隙間を埋めて歯肉と密着させる裏装が可能です。
更に将来入れ歯に近い場所の歯が抜けるようなことがあっても、歯を付け足して修理をすることも可能です。
これはこれまでのノンクラスプデンチャーでは不可能だった修理です。
欠点は、保険適用外で今までのノンクラスプデンチャーよりも費用が倍かかることです。
しかし修理が出来ることを考えれば、再製作するよりはコストパフォーマンスは良いです。

〈デンチャーインワン適応症の方〉
下の奥歯が2本以上抜けてブリッジが不可能な方
しっかりと奥歯で噛みたい方
見た目を綺麗にしたい方(クラスプ義歯の金具が気になる方
現在装着している入れ歯をコンパクトにしたい方
入れ歯が、抜けている歯の反対まで金具と入れ歯の床が延びて舌触りが気になる方
インプラントの本数を減らしてコストを抑えたい方
度々入れ歯が割れて修理や再製作をしたくない方

無料でご相談に応じますので、お気軽にお声がけください。

究極のゆで卵を作りました。

2025.3.27(木)


先日、ニュースで紹介された イタリア・ナポリ大学のエルネスト・ディ・マイオ教授が発表した「究極のゆで卵」のニュースを見て、早速作ってみました。

出来は、今まで食べたことない非常に美味しいゆで卵で、通常のゆで卵とは全く違う御馳走ゆで卵でした。
何が違うかというと、白身も黄身も全て均一に茹だっていることです。
特に白身は、通常のゆで卵と違いプルプルで柔らかく光っていて初めての食感でした。
黄身も通常の茹で方でしたら、半熟にしても外側は少し固まってしまいますが、究極のゆで卵では全部がとろとろの半熟でした。

あまりに美味しかったので、追加で10個作り従業員たちに配りました。
(10個中2個は割れて失敗しました。)
従業員も妻にも「本当に作る人がいるんだ」と言われましたが
みんな「美味しかった」と大変好評でした。

それで私は味をしめ、今度はちょっとグレードアップをして、今回は究極の味玉を作って
また、スタッフたちに配りました。
これまた好評でしたが、私としては味玉では白身のプルプルがちょっと失われて、究極本来の白身のおいしさが半減した感じでした。

ところでレシピですが
@ 卵を常温に戻しておく
A 100℃のお湯で2分茹でる
B 30℃のお湯で2分茹でる
C この操作を合計で8回繰り返し冷水で冷やして完成です。
従って合計で32分かかります。

更に究極の味玉にするには
D 出来上がった究極ゆで卵の殻をむきます。
E ビニール袋にたっぷりのタレを入れ玉子を入れます。
(タレはお好みですが 醤油・塩・砂糖・みりん・水・鰹だしなどを混ぜます。)
F 空気をしっかり抜いて真空にし冷蔵庫に入れます。
G 30分に1回ぐらい反転してまんべんなく玉子に味をしみこませます。
H タレの濃さで漬け込む時間は異なりますが、濃いめのタレでしたら3〜4時間漬け込みます。薄めでしたら6時間以上
I その後引き上げて完成です。
引き上げないと白身が硬くなりすぎるので注意してください。
また究極の味付け玉子は軟らかいので、タレから引き上げて時間がたつと、つぶれてくるので注意してください。

スタッフたちに「作ってみれば」と言ったら、みんな無言で笑って終わりでした。

OAM先進インプラントアドバンスコース受講

2025.3.16(日)

本日、OAMインプラント法アドバンスコース
オープンメンブレンCytoplast(サイトプラスト) 及びエクソソームのインプラントの応用について受講して参りました。

豚の骨を使用してインプラントを埋入する豚下顎骨での実習付きです。
いわゆる歯科業界で言う豚骨実習です。

インプラント治療は日進月歩です。
私は知識と技術の更新のためにも、また当クリニックはOAM先進インプラント認定医院でもあるので、このOAMインプラントのセミナーには、定期的に受講しています。
今回も新しい情報と技術が得られました。

講師:鈴木光雄先生
OAM先進インプラント公認インストラクター
日本学咬合学会指導医

この先生のご講演は、以前インプラント学会で受講したことがあり、鈴木先生のセミナーを受講するのは今回で2度目です。
インプラントに関して多くの引き出しでの匠の技をお持ちの先生です。

〈講義内容〉
● OAMインプラントの応用術式として2カ所のインプラント埋入起始点を融合させる形成術式
● 骨の裂開が予測された部分を起始点の再形成でリカバリーした症例
● 海綿骨移動術における、ジグリングオステオトームの使用手順
● OAM埋入時における骨の裂開防ぐ、骨の減張切開といわれるポーラステクニックの術式
● 咬合再構築のためのインプラント治療症例
● Cytoplast非吸収性メンブレンを用いたオープンメンブレン開放創の術式
● 抜歯即時埋入におけるCytoplastを用いたオープンメンブレンの症例
● 右下1番の欠損と左下1番の歯肉リセッション対応症例
● サイトプラストを使用した開放創にするメリット
● 抜歯後即時埋入における海綿骨移動術の症例
● オープンバリアメンブレンテクニックの自己血液他血小板血漿療法とサイトプラストの応用
● エクソソームの誕生と歴史、エクソソームの役割と予想される効果
● エクソソームを用いたソケットリフトとボナークの応用

〈豚下顎骨を用いた実習〉
●狭窄骨のオーギュメーターを用いたポーラステクニックを応用したインプラント埋入
●前歯抜歯即時埋入を想定した、豚の抜歯窩でのOAM埋入と埋入方向の修正
●ソケットリフトを想定したバルサを用いた実習
鈴木光雄に個人的に多数の質問もできて、有意義なセミナーでした。

インプラント用骨補填材「サイトランスグラニュール」学術講演会出席

2025.2.15(土)


本日、歯科器材大手メーカ−GC主催の 「GC友の会学術講演会」サイトランスグラニュール 東京グローバルカンファレンスに出席して参りました。

演題は、「日本発世界標準の再生材料へ サイトランスグラニュール」です。
演者は
村上伸也教授・船登彰芳先生・Anton Sculean教授・片山明彦先生・DR. Paul S. Rosenの5名です。

サイトランスグラニュールとは、世界初の炭酸アパタイトというものを主成分とした、国内初の「インプラント適用」として認められた顆粒状の骨補填材のことです。
この骨補填材とは、歯周病で骨がなくなったりインプラントを埋入する際に骨がたらないところに、詰める材料のことです。
よく人工骨と言われていますが、
この材料は、これが骨の変わりとなるものではなく、これが骨に置き換わるまでの充填材料です。
我々の言葉で言えば、骨に置換するまでの足場と言われています。
わかりやすく説明すると、骨が足らないところにこの材料を盛って、まず骨になって欲しい形を作ります。
その後、血流により生体はこの材料を吸収しつつ、新生骨を形成して行き、この材料が骨に入れ替わるという仕組みです。

骨造成の際の補填材としては人工骨ではなく、なんと言ってもご本人の天然骨を採取移植して使用するのが一番ベストです。
人工的な異物ではなく、自分の体の一部を移植するので安全かつ治癒能力も高いからです。
その場合は、アゴの骨を一部削って骨を採取します。
ただ欠点は、インプラント埋入の傷と骨を採取する傷の2つができるため、外科的侵襲が大きくなり、それなりの痛みが発生します。
また、採取できる骨量も限られているので限界もあります。
しかし、人工的に生成された骨補填材は骨採取の必要性がなく、量もコントロールできるので、その点では生体には優しいと言えます。

骨補填材には様々な国で色々な材料で作られていますが、世界で最も有名なマテリアルと言えばドイツのバイオオスです。
このバイオオスは、牛骨を焼成した製品であるため当時日本では狂牛病で騒がれていたため、なかなか日本での認可がおりませんでした。
現在は、認可がおりておりインプラントの骨造成では頻繁に使用され、骨補填材としては優秀なマテリアルです。
今回の国産のサイトランスグラニュールは、メーカーによれば
日本と海外における臨床試験においてバイオオスと同等あるいはそれ以上の成績があったというエビデンスが発表されました。
特にこのサイトランスグラニュールにリグロスを投与するとバイオオスとエムトゲインを投与するよりも効果が得られたと言うことです。
今のところサイトランスグラニュールは日本でしか認可されていないとのことで、海外の歯科界では早く認可がおりて欲しいとのことで、一昔前の日本のインプランティストがバイオオスの認可を待っていた逆の現象が起きているようです。

我々歯科医師は、補填材を使用したインプラント埋入を行った場合、レントゲンやCTなどの画像とオステル値などで骨に置換したと判断していますが、実際はそれでは何もエビデンスはなく、骨組織を採取いなければ骨に置換しているとは言えません。
サイトランスが骨に置換するのは最低8ヶ月で実際に組織的に骨となるのは2年ぐらいかかるようです。

サイトランスグラニュールの顆粒のサイズはSとMとLがあります。
サイトランスは他の補填材と異なりマテリアルは多孔性ではないため、Sサイズの顆粒を密に詰めすぎると血流が悪くなるので注意が必要とのことです。
一般的には、Mサイズがよく使用されているようですが、Sサイズは吸収が早いという利点があります。
また、Lサイズはサイナスリフトに適しているようです。
現在GCでは多孔性のサイトランスを開発中とのことです。

早速、サイトランスグラニュールのMサイズを1個購入したので、骨造成の症例がありましたら使用する予定です。

日本口腔インプラント学会に行って参りました。

2025.2.9(日)

本日、日本口腔インプラント学会 関東甲信越支部学術大会に出席して参りました。
場所は、みなとみらいパシフィコ横浜会議センターです。
メインテーマは、「健康長寿をサポートするインプラント治療」です。

〈講演内容〉

「口腔と全身の健康を考える」
●プライマイケア医としての歯科医師の役割
栗橋健夫先生
神奈川歯科大学付属横浜クリニック内科
●歯周病と消化器疾患の関連性・MASLDおよび大腸癌を中心に
米田正人先生
横浜市立大学付属病院国際臨床肝疾患センター
●循環器領域における医科歯科連携への期待
岡田興造先生
横浜市立大学付属市民総合医療センター心臓血管センター内科
●神経変性疾患 認知症性疾患と口腔機能の関連
真鍋雄太先生
神奈川歯科大学歯学部臨床先端医学系認知症医科学分野 認知症高齢者総合内科

「高齢者に対するインプラント治療の考え方と実践」
●歯科インプラント治療における高齢患者の総合的機能評価
栗田浩先生
信州大学医学部しか口腔外科学教室
●インプラントデンチャーの考え方と臨床の実際
大久保力廣先生
鶴見大学歯学部口腔リハビリテーション補綴学講座
「再生的側面からティッシュマナージメントを再検討する」
●補綴形態・再生的側面からのティッシュマナージメント基本概念
西村正宏先生
大阪大学大学院歯学研究科
●抜歯窩を含む歯槽骨欠損に対する硬組織のマネージメント
高橋哲先生
脳神経疾患研究所付属南東北福島病院口腔外科
●審美とメインテナンス性向上のためのインプラント周囲のソフトティッシュマネージメント
申基武謳カ
明海大学歯学部

「健康長寿のサポートの視点からインプラント周囲炎予防や治療に必要な全身的リスク因子」
●インプラント周囲炎のリスク因子を俯瞰する
辰巳順一先生
朝日大学歯学部口腔感染医療学講座歯周病学
●インプラント周囲炎の発症とその予防
林丈一郎先生
明海大学歯学部口腔生物再生医工学講座 歯周病学分野
●インプラント周囲炎の予防と治療に必要な外科的注意点
木津康博先生
東京歯科大学口腔インプラント学講座

「上顎洞関連出の長期予後」
●ラテラルアプローチによるサイナスリフトの長期予後
河奈裕正先生
神奈川歯科大学歯科インプラント学講座 顎口腔インプラント学分野
●サイナスリフトニュークレスタルアプローチ ラテラル同様の処置をクリスタルから
三好敬三先生
関東甲信越支部
●ショートインプラント及び傾斜埋入の長期予後
白鳥清人先生
日本歯科先端技術研究所

「インプラント補綴とデジタル」
●インプラント手術におけるAIの活用と将来展望
丸尾勝一郎先生
神奈川歯科大学
●インプラント画像診断とAI
勝俣昭敏先生
朝日大学
●デジタルにおけるインプラント補綴の可能性
崎田竜仁先生
関東甲信越支部

次回のインプラント学会は、10月に日本口腔インプラント学会全国大会が博多で開催されるので行って参ります。
 
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著者:日本医院開業コンサルタント協会
監修:朝波惣一郎(国際医療福祉大学 歯科口腔外科教授)


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