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OAM(大口式)インプラント耳鼻科専...

2016.11.23

OAM(大口式)インプラント耳鼻科専門医コラボ研修会

本日、OAM(大口式)インプラント耳鼻科専門医コラボ研修会 ハンズオンコースを受講してまいりました。
今回は、耳鼻科専門医から見たインプラント治療とそのトラブルの対処法についてのセミナーと前回のブログでご紹介したジグリングオステオトームテクニックとその実習付きのセミナーです。
新しいインプラント器材や最新技術が開発されると、ほとんどのメーカーは実習付きのセミナーを開催します。
実習は顎模型を使用するものもありますが、最近では豚の歯肉付きの顎骨を使用することも多く、よりリアルに新技術を体験することができます。
今回も豚顎骨を使用したジグリングオステオトームインプラント埋入実習です。

〈内容〉
●耳鼻科から歯科に提供できるもの
講師 山本賢史先生
医療法人山本耳鼻咽喉科理事長
日本耳鼻咽喉科学会認定専門医

耳鼻咽喉科との境界診療域での歯科との関連
頸部の筋膜・間隙の解剖
扁桃周囲炎・膿瘍について・外科的治療の適応について・嚥下障害について
鼻副鼻腔の解剖について
副鼻腔の血管と神経について
上顎洞について
サイナスリフト及びソケットリフト時の骨補填材の上顎洞への漏えいとその対処方法

●OAMベーシック耳鼻咽喉科専門医コラボソケットリフトコース
講師 山本朋章先生
OAM(大口式)先進インプラント認定医・指導医

①ジグリングオステオトームテクニック
使用方法講義と豚顎骨による実習
ソケットリフト時のオーギュメーターの使用方法について
ソケットリーマーの回転速度と切削
ジグリングオステオトームによるソケットリフトとインプラント窩の形成方法

②OAM(大口式)インプラント埋入法による抜歯即時埋入実習

日本人のほとんどのケースで上顎臼歯部においては、骨の深さがインプラントの長径に満たないため、上顎洞挙上術(ソケットリフトあるいはサイナスリフト)を行ってインプラントを埋入する必要があります。
前回のブログでご紹介したようにジグリングオステオトームを用いたソケットリフトとは
低侵襲(人体のダメージが少ないこと)でインプラントを埋入することができます。

更に上顎の骨密度は下顎よりはるかに低いため、骨質が悪くインプラントが脱落するリスクが高くなりますが、ほとんどドリルを使用しないこの大口式では骨を圧縮してインプラントを埋入するので、インプラント周囲の骨密度を高くすることができます。

以前のオステオトームは、槌打してリフティングとインプラント埋入窩を形成するものでしたが、この方法はマレッティングする際に頭部に強い衝撃を受けるため、患者さんに相当な不快感を与え、まれにめまいを起こすという報告もあります。
しかし、このジグリングオステオトームテクニックは槌打せず、大口式のオーギュメーターの方法でインプラント窩を拡大していくため、槌打される不快感は全くありません。

また、上顎臼歯部において骨の深さがないばかりではなく幅もない症例においても、GBR法による水平的な骨造成を行わずして、垂直的と水平的に同時に骨造成することができるのは、大きなメリットです。

早速、ソケットリーマーとジグリングオステオトームを導入します。